※暴力?表現あり
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sho side
暗い部屋…
小さな明かりがポツンとあるだけで他に光源はない。
sho「んっ…..ん、」
声を出そうとしたが出せない。
どうやらガムテープか何かで塞がれているようだった。
mb「あ、起きた?」
「寝てた方が良かったのに」
何故か俺はベッドに固定されており、下半身だけ脱がされている状態だった。
まぁ下着は脱がされてないけど…
mb「大丈夫大丈夫w結構痛いって言われてるところにやるけどお前なら耐えれるよねw」
「大丈夫…これも愛情だよ?これさえすればお前は俺とずっと一緒なんだから。」
「今からやるのはお前が俺のものだっていう印をつけるだけだから、ね?」
男は俺のほっぺを気持ち悪い手つきで撫でてくる。
怖くて怖くて俺は泣き出してしまいそうだった。
mb「じゃあ始めるよ?」
そう言うと男は針を持ってきた。
sho「ん!!!んーん!!!んーー!!!」
暴れようとしたが、きつく固定されており、暴れることは出来なかった。
mb「暴れるなよー?」
男はそう言いながら俺の股を開く。
すると、俺の太ももの内側に猛烈な痛みが走った。
sho「ん、ん!!んんん!!!」ポロポロポロポロ
痛い痛い痛い痛い痛い痛い……
痛くて痛くて俺はずっと泣き続けた。
その痛みは5分ぐらい続いた。
mb「お疲れ様、終わりだよ」
男は針を置いた。
そして俺の拘束もといた。
俺はすぐさま太ももの内側を見る。
そこには小さい刺青が入っていた。
なんの紋章か分からないが、それでも刺青だった。
mb「ほら、見て?」
男はいきなり上半身裸になり、俺にその背中を見せてきた。
そこには、俺の足に刻まれた刺青と同じ模様の刺青がでっかくあった。
mb「これが何を意味するか分かるか?」
男は俺を引っ張り、キスするような近さまで俺を近づけた。
mb「お前は一生俺のもんなんだよ」
「その紋章がある限り、お前は俺から逃げられない。一生この家で俺と過ごすんだよ!」
そう言った瞬間、男は俺のみぞおちを殴った。
sho「カハッッッ…ヴ…ゲホッゴホッ…ゲホッゲホゲホッ」
涎と涙が溢れ出す。
しかし、男は隙を与えず次から次へと俺を殴ってきた。
やがて、俺の意識は吹っ飛んだ。
目を開ける。
そこは俺の部屋やった。
電気は豆電球だが、花は飾られ、身体には包帯が巻かれていた。
sho「んっ…ハァッ…ッッ…..」ポロポロポロポロ
トラウマと言うのだろうか…
ずっと脳裏にこびり付いて離れない。
ふと、自分の太ももの内側を見る。
刺青は残っていた。
mb「お前は一生俺のもんなんだよ」
俺は……一生…?
ゾム…怖いよ、助けてよ…
また俺を抱きしめて「大丈夫だ」って言ってよ…
sho「っっっ…….ぉ…ぉう…ぉ…む、」ポロポロポロ
「ゾ…むぅ…..」ポロポロポロポロ
動かない足を無理やり動かして俺はベッドから降り、長い廊下を歩き出した。
廊下は真っ暗でとても怖かった。
またあの時みたいにあいつがひょっこり現れて俺を誘拐するんじゃないかって…
あの時だって、真っ暗な道で、光なんてなくて…。
それでも、壁をつたいながら歩いた。
ゾムに会いたいから…
そりゃゾムとちゃんと関わったの今日だけやで?でも、それでも信じたいって思った。
こんなに優しくされたの初めてやから、例え今から俺を監禁しようと…嬉しかった。
sho「ヒック…..ぞむぅ…ゾム…ッッケホッ…ゴホゴホッ」ポロポロポロポロ
自分でもゾムという単語をいえているのがびっくりだ。やけど、それぐらいゾムの事信用出来る…
すると目の前にちょっとした光が見えた。
扉が少し開いていて、そこからの光やった。
そこにゾムがおるんかわからんけど…
俺はその扉に向かって歩き出した。
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zm side
俺らは今、会議中や。
内容?シャオロンについてやけど…
tn「やっぱ孤児院に預かってもらうんがええんちゃうか?」
「軍人の俺らに子育てなんて無理やで?」
shp「正直俺も同意見っす…孤児院の方がシャオさんのためにもなるやろうし…」
gr「まぁ…でもゾムは納得してないのだろう?」
グルッペンが俺の方を向いて言う。
zm「あ、当たり前やろ!」
何か特別な理由があるわけでもない。
自分がシャオロンみたいな体験をした訳でもない。
やけど、俺がシャオロンを助けたい…
zm「俺が責任もってシャオロンを守るから、!何がなんでも俺が育てるから!」
「もし、それでもあかんのやったら俺はシャオロンと一緒にここを出てく!」
その時
部屋の外から音が聞こえた。
tn「誰や!」
rbr「俺が見てくるわ…」
そう言ってロボロは部屋を出る。
rbr「シャオロン!?」
ロボロが扉を開けた瞬間叫ぶ()
俺はすぐに扉に向かった。
見ると、そこにはコケたのであろうシャオロンがいた。
でもシャオロンは俺を見つけるなり
sho「ゾム!!」ポロポロ
泣きながら俺に抱きついてきた。
zm「ゾムやけどお前…!足折れてんねんで!?歩いたら悪化するやろ!」
やけど、シャオロンは俺の声なんて聞かずに俺の胸に顔を埋めて泣いていた。
そんなシャオロンを俺は責めることができず、とりあえずまた姫抱きして、会議室に連れていく。
俺が座っていた席にシャオロンを座らせ、俺の着ていたパーカーをシャオロンに着せる。
zm「…風邪引いたらあかんからな、俺のやつ、着とき?」
シャオロンは顔を上げ、何かを言いたそうにしていたが、やがてまた俯いて涙を流し始めた。
その代わり、ずっと俺の手を握っていた。
tn「ゾム、これ使い」
トントンの方を見ると、どうやら仮眠用ベッドを持ってきてくれたらしい。
シャオロンを抱いて、ベッドに移動させる。
zm「1人が怖くなったんよな、?大丈夫やで、俺がここおるから」
そう言ってまたシャオロンを、寝かす。
数分すると寝息が聞こえてきた。
やけど…シャオロンはずっと俺の手を掴んで離さなかった。
zm「…..グルッペン…」
シャオロンが寝てから俺は静かにグルッペンの方を向く。
zm「…頼む、後生や。シャオロンを…ここに置かせてあげてくれへんか」
そう言って頭を下げる。
すると、グルッペンが言った。、
gr「何故、その願いを断らなければいけんのだ?」
zm「は…?」
gr「確かに、トントンたちが言うように、俺らに子どもを育てるなんて出来ない、ここは軍なんだから危ない。確かにそれはあるな」
だが、と言ってグルッペンは話を続ける。
gr「こんなにもゾムが必死になってるんだ、俺は嬉しいゾ」
zm「グルッペン…!」
ここ数年で1番嬉しかったかもしれない。
そしてグルッペンは続けた。
gr「そいつ、シャオロンと言ったか」
zm「そやけど…」
gr「いい名前だ。シャロンのようになることを祈る。」
ci「…すみません、シャロンって?」
em「お花の名前ですよ、ピンク系の色の花なのですが、花言葉は「自由自在」」
「シャオロンさんもいつかトラウマに囚われず、自由になって欲しいですね」
その場にいた幹部全員が暖かい目でシャオロンの寝顔を眺めるのだった。
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お花紹介〜
・シャロン
花言葉…自由自在、華やかな期待
今日からまた1週間始まるけど、皆で頑張ろー!!!!!
僕も頑張る!!!
コメント
2件
シャロンって花あったんだ……勉強になります() zmの事を必死に探すsha…… 尊いですわ()