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2 - episode.2 感情

♥

32

2025年04月21日

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2話です

しゃべることないんでどぞっ!!





















わんく

桃side

…、そういえば、名前聞いてなかった。優しくて、綺麗な人だったなあ。希望に満ち溢れてて、太陽みたいに明るくて、俺とは正反対…って感じがした。そんな会話無かったのに。だけどちょっと初々しいとこもあんだよな。

自然と笑みがこぼれる。

……さっきのを、彼がどう思ってるかは知らない。死ななくてよかった、とか、やっと死ねると思ったのに、とか。だから、さっきの行動はきっと自己満に過ぎない。だけど、良かった。


だって、また会える。

会いたくて会いたくて仕方がない。こんなのって、初めてだ。この感情はきっと綺麗なものじゃない。黒くて、どろっとしてて、それでいて苦いような。それでも大切にしたいと思えた。







仕事も終わり、帰路に着く。疲れた。俺は、夜が嫌いだ。暗くて、気持ちまでも暗くなってしまう。でも、俺は夜が好きだ。だって、それが過ぎて、朝が来れば、きっとまた彼に会える。久しぶりに、ちょっと豪華なご飯を作って。ゆっくり湯船に浸かって。暖かい布団で眠る。

久しぶりに生きている心地がした。

おやすみ、明日。









「痛いよぉっ。やめてよぉっ。」

「助けてぇっ」

「この子だけでも助けてくれ!」

「いたいよ、おかあさん…、」

「撃たないで…」

「やめてっ!!あ、…」


「「「お前のせいで」」」























眩しい。もう朝か。……お腹が空いた。なにか食べよう。

冷蔵庫や棚を探し、あったのはトーストとイチゴジャム。気分的にも丁度…。

トーストにジャムを塗る…、。

真っ赤な、いちごジャム、血塗れのなにか、が…、

ッ、いやだ。 五月蝿い、五月蝿い。黙れ…、ッ


黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇッ、

息をきらす俺を見て、何かが“いう”。


「大丈夫、ですか?」


はっと、我に返る。昨日の彼だ。

よかった、と言わんばかりに微笑む彼。いつの間にか見えなくなっていた。


席に着き、トーストをかじる。うん。旨い。少し冷えたけど。

今日も会えるかな、。





でもきっと、彼は知らないから。









黒side

家を出る。昨日とおんなじ時間。

黒「いってきます」


駅に着く。

桃「あ、の」

桃さんだ。今日は先に桃さんの方が着いとったらしい。

名前を聞かれた。え、伝えとらんかったっけ。

…、そういや伝えとらんかったわ…、。

黒「黒、といいます!仲良うしてな!」

ついでに、連絡先も交換した。生きとったらええこと

あるんやな。…、こんなええ人と出会えるなんて。


このまま、時が止まればいいのに_




彼が触れる度にどきっとして。彼を“みる”度に胸がきゅっとして。あれ、この感情って…、?

 



多分、駄目や。持ってちゃあかん感情。

だって彼は…




















こんなにも優しい。







短っ。まぁ長々やると多分疲れて続かなくなるんで許してくだせえ。


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