コメント
2件
続きが楽しみ✨
続き待ってます
1話から見てください
家を飛び出した俺はタクシーを捕まえて、運転手さんに住所を伝え、急ぎなので近道でお願いしますと頼んだ。
俺の前から消えてほしくない。
俺の隣で馬鹿みたいに笑ってほしい。
2人で幸せだねってまた言い合いたい。
タクシーに乗っている時間はいつもの何倍も長く感じた。
あいつの家に着いた俺はチャイムを鳴らした。
でも、一向に出てくる気配はなかった。
「あ、そこに住んで居られた方、先日お引越しになられましたよ。」
……嘘だろ??
信じられなかった。信じたくなかった。
ほかに、ほかにもっとあいつを探す手がかりはないか。
俺は頭を抱えた。
もっと俺があいつの側にいれば。
あいつの変化に気づいていれば。
もう、頭がいっぱいいっぱいだった。
家に着いた俺は特に意味もなく、スマホの電源を入れる。
パスワードはもちろん“31056”
ロック画面もホーム画面も、あいつの顔。
ホーム画面はあいつの寝顔で、ロック画面は俺とあいつのツーショット。
写真のフォルダもあいつの顔ばっかり。
「……あいたい……ッ」
どこに行ったの?
今何してるの?
1人で泣いてるの?
ちゃんと笑えてるの?
ご飯は食べれてるの?
夜ぐっすり寝れてる?
……幸せ?
すると、紫色のリーダーから電話がかかってきた。