1話から見てください
「あ、もしもし?桃くん?聞こえる?」
「紫ーくん、、……聞こえるよ」
「今時間大丈夫?」
「うん。どうしたの?」
「青ちゃんのことなんだけど……
桃くん、何か知ってるかなって」
「……俺も、頭真っ白で、…なにが起こったのか全然わかんない………
……ごめん、おれ、あいつの…ッ、あいかたなのに、ッ…ポロッ」
「桃くんが謝る必要はないよ、会社にね、青ちゃんからメールが届いたの。
1番最初に伝えなきゃいけないのは桃くんだと思って電話かけたんだよね」
「……青ちゃん、すとぷり脱退するって、ソロの活動もやめるって、青い鳥でも報告してたけどね。
1番ショックが大きいのは桃くんだと思うし、立ち直れないのも分かる。
でもね、今ここで動かなかったら、絶対後悔するよ。
メンバー全員で青ちゃん探そ?」
俺の選択肢は1つしかなかった。
俺はあいつを救いたい。
相方として、恋人として。
絶対見つけるから。
1人になんてさせないから。
待ってろよ
「紫ーくん、ありがとう。俺頑張る」
でも、現実はそう甘くはなかった。
手掛かりがひとつも無い。
そんな中、俺は栄養失調で倒れ、近くにいたメンバーによって救急車で運ばれた。
今、ここで立ち止まったらもうあいつに会えないかもしれない。
もう大好きなあの笑顔も泣顔も怒ってる顔も見れないかもしれない。
お世辞にはイケボとはいけないし、ガサガサボイスだけど、俺にとっては可愛らしく愛おしい声を聞けないかもしれない。
……あのころの日々を取り戻せないかもしれない。
そう思うと、足が止まらなかった。
一睡もしない夜もあった。
食事が喉を通らなかった。
ただただ、時間だけがすぎる毎日。
「桃くんッッ!! しっかりして!!!!」
最後に聞こえたのはメンバーの心配の声
俺はどれだけの人を不安にさせれば気が済むのだろうか
こんな俺を呆れる?恋人に依存されすぎだって、1人でも生きれる大人になれって、もうそろそろ目を覚ませって、呆れる?
…なあ、お願い、帰ってきて………
俺は重たい瞼を閉じ、意識を飛ばした。
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