「あれ、」
次は何色にしようか悩んでいた頃にはもう夜になっていた。
「暗くなっちゃったなぁ~…、」
そして空を眺める。
暗く輝く空を。
「…星綺麗かな」
決めた、星を見よう。
そう思い絵の具をつけ空中でなぞる。
「ゆっくり…はみ出さないように…」
塗り終わると絵の具は消え、空にひとつの色が足される。
黄色の星々。
「成功、!」
久々に見た星はやっぱり綺麗。
こんな綺麗に輝ける星達に憧れてしまう。
「さ、帰ろっかな」
立ち上がり帰路を辿る。
パレットなどは落とさないように慎重に。
他の色は明日作っていこう。
明日は片っ端から色つけてこうかな~。
……。
そうえば、なんで私、色が見えなくなったんだっけ?
確か…、あれ…?
ん~…?
…そうだ、あの夢を見てから見えなくなったんだ
青髪の悪魔さんが私の目の前に来て、仲良くしよう、そう言って手を差し伸べてきたんだ…。
だから、私はどーせ夢だからいっか、そう思って手を取ったんだよね。
そしたらその悪魔さんが飴をくれたから食べて、そこで起きたら色が無くなってた…
…はず。
なら、色がなくなったのはあの青髪の悪魔さんの仕業…、?
…ま、もう一度手に入れられたんだから、考える必要なんてないよね。
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