白と黒は鍵を握る

僕たち黒百合と、白百合

それぞれの人種は、他の人間たちの手によって隔離されていた。

黒百合は寿命が長く、高い技術力を持っているが、あまりにも長い時を過ごした黒百合達はその永遠にも近い時間の中で生きる気力を失い、心を閉ざし続け、黒百合達は人間に対して強い嫌悪感を抱くようになった

白百合は寿命が短く、心優しい者が多い。しかし白百合はその寿命の短さが原因で人数が少なく、さらに優しさに漬け込んで暴力や誘拐などもされる事が多かった為、白百合は人間の事が信じられなくなり、自分達の村から出る事は無くなってしまった

白百合と黒百合は関わる事が無かった。しかし、かつて人間が白百合と黒百合を利用する為に、白百合は黒百合を、黒百合は白百合を敵対視するように誘導した為、今でもお互いに良いイメージは持っていない。だから白百合と黒百合は関わってこなかった

これからもずっと、永遠につまらない日々を送るのだろうと思っていた