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白と黒は鍵を握る

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白と黒は鍵を握る

2 - 白いリボン

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2024年08月30日

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今日も街の周りにある黒百合の花畑へ足を進めた。出来ることはやり尽くした街に居るよりはマシだろうと思ったからだ。空は雲ひとつ無く、心地よい風が吹く。子供の頃、こんな日には虫取りをしたり友人と遊んだりしたものだ。今はこの街の周りに居る虫は見飽きたし、友人は部屋から出てこないわ誘いには乗らないわで少しつまらなくなってしまったが…


「今日はもう少し奥に行ってみようかな」



いつもは街から出てすぐの所で過ごすのだが、今日は勇気を出してさらに先へとむかった。街が少しずつ小さくなり、視界一面黒百合でいっぱいになる。僕はこの光景が1番好きだ。座り込み、辺り一面を見渡す


「今日は花冠でも作ろうか」


花の茎を掴み、丁寧に取る。普段はガサツな類だが、植物は好きでよく世話をしている。唯一の趣味と言って良い程に。


1本ずつ黒百合をゆっくり時間をかけて結ぶ。早く終わらせてしまうと楽しみが無くなってしまうので、丁寧に、ゆっくりと


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「できた」


数十分後、ようやく花冠を完成させた。

少し疲れてしまったので花畑に寝転がってみる。緩やかな風に百合達が囁き、服が少しなびく。




ふと空を見ると、何か白い物が飛んでいた。

起き上がり追いかけてみる。地面に落ちたので拾ってみると、リボンの様な形をしている。「街にこんなリボン付けている人居たっけ?」と疑問に思っていると、背中から声が聞こえた


「そっ、そこの君!ここら辺で白いリボンを見なかったか?!」

白と黒は鍵を握る

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