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わんくっしょん
ホラゲ配信後のrbru
※こちらはnmmn作品になっております。
ご本人様とは全くの無関係です。
文が拙い、ちぐはぐな部分がありますが脳内変換していただけると幸いです。
地雷の方は自衛のため、お戻りください。
暗く静かな部屋の中。
どうにも寝れず、もぞもぞと布団を手繰り寄せ、身を小さく丸める。
スマホのロック画面をつけ、眩しさに目を細めつつ表示された時間は0時を少し超えたほどだった。
もう一度寝てしまおうと目を閉じるも音が聞こえてくるような気がする。
薄らと見える天井の木目が顔のように見え、数時間前の配信を思いだした。
今日の配信は最近巷で有名なホラーゲームで、急に飛び出してくる幽霊や驚かせるための大きな音に叫びまくり散々だった。
寝ようにもゲームのことを思い出してしまい、怖さで眠れない。
オトモはすっかり眠ってしまっているようで起こすのはどうかと思い、布団に顔を埋めた。
「ぅ…」
あれから暫く寝ようとしたものの目を閉じる度にあの幽霊が浮かび、まったく寝れなかった。
怖さや1人の心細さから情けない声が漏れる。
震える手だ握り締めていたスマホを開き、星導のアイコンをタップする。
通話ボタンを押そうとしたところでこんな夜中に迷惑ではないか、すでに寝てるんじゃないか、と躊躇うも何処からか聞こえてきた軋む音に頭から布団を被り、電話をかけた。
プルルルル、プルルルル…
「ほしるべ、ほしるべぇ…」
数回のコールの後、通話が繋がった。
「…はい。どうしました?」
「ほしるべ…ッ、うぅ…」
「え?小柳くん、大丈夫ですか?」
聞きなれた心地よい声に安心して涙が出てくる。
そんな小柳に心配そうに聞いてくる星導。
「こわ、い…」
つい飛び出してしまった言葉。
口にしてしまえば我慢していた恐怖や不安が一気に込み上げ、涙が溢れる。
自分の嗚咽のなか、星導の小さく息を吐く音が電話越しに届き、肩を震わせた。
迷惑だっただろう、呆れられてしまったか、そんな考えが頭をぐるぐると巡る。
別の不安からくる涙もプラスされ、余計に止まらない。
どんどんと溢れる涙を袖で拭い、何か話さなければと口を開いた。
「ほしる、」
「小柳くん」
優しい声色で名前を呼ばれる。
「今からそっちに向かいます。少しだけ、少しだけ待っていてください」
着いたと連絡が届き、毛布にくるまったまま玄関へ急ぎ足で向かう。
扉を開ければ息を切らした星導が立っていて思わず抱きつく。
胸に飛び込んだ小柳を受け止めるとそっと包み込んだ。
「ほしるべ…!ほし、るべ…ッ」
ぐすぐすと鼻を鳴らし、顔を埋める小柳の頭をよしよしと撫でる。
しばらくして落ち着いた頃。
ゆっくりと顔を上げた小柳の前髪を退け、透き通るような色素の薄い肌色の額に口付ける。
泣いて赤くなった目元に優しく触れるとそのまま顔を寄せ、唇を合わせた。
合わせるだけの軽いキスをし、再度抱きしめる。
「大丈夫。大丈夫だよ」
一緒に寝ようか、と微笑むと小柳を横抱きにし、慣れたように寝室へと足を進めた。
寝室へ到着すると抱えていた小柳をそっと布団の上へ下ろし、布団を引き寄せようと手を伸ばす。
不意に弱く引っ張られる感覚がし、目を向けると控えめに袖が掴まれていた。
つい可愛いと言いそうになったが、口にしてしまうと拗ねてしまうためすんでのところで押さえる。
不安そうに袖を引く彼の手に自分の手を重ね、自分も横になるとそっと抱き寄せた。
「おやすみ、小柳くん」