「もう、忘れてしまったかな。」
蒸し暑きこの地で、涼しさを求めて
貴方と木影で氷菓なんか食べたこと。
熱風混じりの風を感じるあの夏。
「もう忘れてしまったかな!」
世の中全部嘘ばっかりで、貴方だって仕方ない「嘘」で出来てること。
私は、貴方に「ほんとの価値」を探しに行こうって言ったこと。
想いの場で、笑顔を紡いでいたと思ってたけど
貴方は、きっと嘘で笑ってくれた。
そんな想い出を、「忘れないように」
「色褪せない」ように。白黒じゃあ、あの景色は
東西南北何処にでもある「ただの地」だから。
おもいでの指輪なんて、すぐ亡くしてしまうだろう?
だったら、変わらない彩の地を眺めようじゃないか
青春の「花束」なんか、数年したら「ただの花」だろう?
想いの伝え方は、形だけじゃない。
伝え方だって、まだ未知数。形が全てじゃないから。
そう今想えるのは、貴方のお陰だったね。
「言葉をもっと教えて!」
貴方の温もりと、春夏秋冬を過ごしたい。
だから、貴方の温もりを感じたい。夏が来るって、教えて欲しい。
そんな妄想を描いている、眼に映ったのは
あぁ、幻覚かな?亡霊なんか眼に見栄ない。
熱風が制服スカートを緩やかに揺らして
今は、君との思い出をつくって
ちょっとため息をつく毎日。
汗をタオルで拭うだけで「夏」を感じてしまう
あの頃に戻りたい___
そんな無茶は、かみさまに通用する訳がない。
「もう忘れてしまったかな、、」
楽園を求めたあの頃。貴方は、ほんとの価値を理解出来なかったから。
そのせいで、私は苦しんで。あぁ、そうだったね
遠くの島々よりも、あの空の雲が気になった
貴方と良く、そんな雲を観たことを覚えてる
それでも私は、楽を求めて
想い出の写真に真っ赤のインクをバラ撒こうとしたけれど
見知らぬ彼は、声をあげて
もう一度、色を作り直そうと。
「彩りの黄」の水彩絵の具をつくってくれた。
ひっかけを忘れないように。
彩りを色褪せないように。
血濡れた争いのひっかけってなんだっけ?
そんな醜いものなんか見ずに、未来に歴史を刻んでいこうか
歴史に残るものだけが全てじゃない。
歴史を刻むだって、出来るだろう?
この物語だって、もう歴史に刻まれているかもしれない。
貴方の顔がボヤける。言葉なんか、殆ど忘れて。
君は笑ってる?夏を待ってた私が、雨の亡霊になるかもしれない。
貴方の心を教えて?教科書をめくっても分かんないや。(笑)
「ほんとの価値」なんか今は良いから、貴方が自由に息てほしい。
いつも感じていた、夏の匂いは何処に行ったのだろう?
そんな匂い、もうとっくに色褪せている。
教えて欲しいな、私が視る貴方は「花の亡霊」だけど
今は、孤独の花を生けられているのかな。
そうやって、考えてしまうから。
段々呼吸が浅くなっていく____。
あの夏を忘れないように
あの想いを色褪せないように
心に響くものが全てでもないらしいから
眼で表現してみて、懐かしさを思い出すかもしれない
あの夏を_____
別れのことばを教えて
さよならだって教えて
今もみるんだよ、夏に咲いてる花の亡霊
結局幻だけど
いつか貴方を見つけられるように
北海まで探すから!
まずは貴方を探して
ことばを使って
心を分かち合おう?
そんな勝手な約束は、独り言だけど。
分かってる事実に私は、ため息を毎日してる
汗を拭って、夏めく
夏の匂いが漂ってきた。帰ってきた。
もう、忘れてしまったかな
夏の木影に座ったまま
勝手な待ち合わせ場で、氷菓を口に入れて
貴方と感じたい熱風を待っていた。
コメント
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私が好きな小説の映画の主題歌だー!
都道府県、誰視点のお話かな?考えてみよう!