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ドラドの悲劇

8 - 第5話青春の輝き(2)

2025年06月11日

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第5話 青春の輝き (2)

一日が過ぎてもモヤモヤしていたので、私は数少ない友人、エリーを頼ることにした。エリーは噂や恋愛話が好きな女の子だ。ドラドについての噂も、彼女に聞いたものだ。エリーの家に向かったがエリーはいなかった。しばらく探していると大通りの出店の所にいた。「エリー。」

「?あっマリーだ〜どうしたの?」

「ちょっと相談したいことがあって。今、いいかな。」

「う〜ん。相談ね〜。悪いけど、明日でいい?今日はお祭りをめいいっぱい楽しまなきゃ!」

「お祭り?今日はなにかめでたい日なの?」

「え〜!?マリー、それ1種の不敬罪だよ?」

「え。なんか大事なやつ?」

「大事も大事!今日は女神ルージュ様の生誕祭だよ!?」

「あ。」

そうだった。よりによってルージュ様の生誕祭を忘れるなんて。ルージュ様は想像と自由を司る女神でこの天界を統べるお方だ。そんな方の生誕日を忘れるとは。エリーの言う通り不敬罪だ。いつ首を跳ねられてもおかしくない。段々と青ざめていく私を見て、

「ま、まあちょっとくらい覚えてない時もあるよね〜」

と慰めてくれた。

「ところで、マリーは最近どこに行ってるの〜?この頃、私と全然話してくれないし…ねえ、どこに行ってるの?」

「どこって、いつもの森だよ。そこで薬草を採集しているの。」

「だとしてもだよ。あ〜、まだ探してるんでしょ。森に住んでるっていう噂の少年!」

「…もう探してないよ。」

「ん〜?今、嘘の間があった!探してるんだ〜」

とニマニマした顔で言ってきた。

「言っとくけど、そんなんじゃないからね。」

と言おうとしたが、そういうことについて相談するために来たことを思い出し、言うのをやめた。

「ん〜やっぱり今から相談に乗ってあげるよ。」

「え、いいの?お祭り楽しみたいんじゃ。」

「マリーが何に悩んでいるのか〜気になっちゃった!ねえ、相談って何?」

「ええっと…ちょっとでも一緒にいるとすごくドキドキする人がいて…これって恋、なのかな。」

チラっとエリーを見ると何言ってんだこいつみたいな顔をしていた。

「え、マリーそれ本気で言ってる?」

「?」

「もはや可愛く見えてきたわ。」

「??結局これは恋なの?」

「もち…可能性は高いよ。だってドキドキするのはその人だけなんでしょ?それともすっごく綺麗な羽だったとか?」

「羽は…特にかな。」

「ふ〜ん。じゃあそれは恋だね!」

キッパリと言われ、心の中の煙がすっと消えていくのを感じた。

「そっか。恋なのか。」

「はぁ〜、ついにマリーも恋か〜。お相手はもしかしてあいつ?」

「?あいつって?」

「え、ルイズだよ!違うの!?」

エリーが指を指す方向を見るとルイズがいた。ルイズは私の家の隣の人で、これといって関係はない。よく独り言をつぶやく奴で、どちらかと言うと苦手な人種だ。

「ルイズに恋?ありえない。」

「ズバッとゆうね〜ルイズに聞かれたら泣いちゃうかもよ?」

「誰が泣くって?」

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