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「…人虎、此処に座れ。」
「…え?」
(…怒ってる……?僕…、何か怒らせるような事したっけ…?)
最近、芥川によくこうやって呼び止められる。
…こういう時は決まって説教だ…。
(…怖いけど、逃げたらもっと怒られる。…行かないと。)
そして僕は、芥川に言われた通り、芥川の前の椅子に腰掛けた。
「…何?」
「…貴様、今日仕事だと言っていたな?」
「…うん。」
「…昼頃、駅前で一緒に居た若い女は誰だ?」
「…え?」
「…依頼人の人だけど…。」
「…本当か…?」
「…本当だって…!僕が浮気をする訳ないだろ!?」
「…黙れッ!!!」
「…ッ!?」
「…僕以外見るな!」
ーそして、時より理不尽に怒られるのだ。
…これが何時もの僕の日常。
何時からこうなったかは覚えていないけれど、もうずっとこの調子だ。
ーそして、芥川の機嫌次第によって躾られる。
「…やはり躾が必要か…!?」
「…や…だ、躾だけは…ッ…!」
「…黙れ…!」
グッ…(髪の毛を掴む
「…痛い…ッ…!!辞めろ…!!」
「…ほう…。威勢がいいな。…誰に向かって口を聞いているのだ…!?」
ゴッ…!)
「か…はッ”…!?」
グッ…(首を絞める
「…や”ッ…、…ぁ”。」
躾は暴力だけでは無い。時よりベッドに無理やり連れて行かれ、強姦される時もある。
…だから僕は、芥川と居ることがずっと怖くて仕方無い。
逃げたい…。でも逃げられない。
逃げたら何をされるか分からない。
ただただこの愛情のない、支配だけの躾を僕は日々耐え続けるしか無かった。