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第二章:完全と不完全
第一節:港区最上級ホテル
翌日手石家は朝食の時間を取るだった。
ヒトが大好きなエビフライ、オムライスとサラダが出され、匂いはまろやかで玉ねぎの入ったスパイシーな香りだった。
はじめがエビフライの尻尾から先に「サクッ!」と食べてるのを見て義眉は「尻尾まで食べるのか、偉いな!だったら俺のも食べていいよ!」と意外にも気さくに尻尾を切り取ってはじめに渡した。
はじめ「いいの?!ありがとうっ!!」と無邪気に答えた。
はじめの心の声「早く完璧ヒルズに行ってみたい…どんな場所なのかを知りたい」と。
祖母の子初、秋美とみきよも次々に尻尾を切り取ってはじめに渡したが、ヒトはこの光景に気に入らなかった。ヒト「エビの尻尾なんで食べるの?!!変な奴だね、そんなことして喉に詰まらせても僕知らないからね!!」と。
みきよ「そんなこと言うんじゃない、ヒト!!エビの尻尾食べて何が悪いの!!!!」とブチ切れてヒトの頭を「パンッ!!」と叩いた。
ヒトは6歳の中間反抗期特有のこんな屁理屈を言った。
ヒト「だってこいつ本当に不気味だし、子どもの癖に変なんだもん!!!!僕のことをドブネズミ扱いするし、言葉遣いだって子どもらしくないんだもん!!!!」と。
みきよ「今すぐはじめに謝りなさい!!!!」
ヒトが泣き叫んで「ママなんて大っ嫌い!!!!」と自分の部屋に戻るのだった。
はじめの心の声「聖典をカバンの中へしまってよかった…」と
※中間反抗期とは子どもの成長過程における第一次反抗期(1歳から3歳までのイヤイヤ期)と第二次反抗期(11歳から17歳頃までの思春期)の事であり、5歳から10歳まで訪れる反抗期のことを指します。
言葉が達者になって『口答え』や『屁理屈』が増えるのが特徴ですが、あくまでも個人差があります。
はじめ「ヒトの分も食べていい?エビフライだーいすき!!」と無邪気な子どもを演じるのだった。
みきよ「いいよ」とヒトの分の皿を渡した。
はじめが「わーい!」と笑顔で食べるのだった。
それから1時間後、一家6人は車で30分以上かけて江戸川区から港区完璧ヒルズへと辿り着いた。
辺りを見渡すと人々は全員子ども大人関係なくみんな洗練された上品な姿をしている閉鎖的かつ異様な雰囲気だった。まるで地方と都会の閉鎖性が融合された独特な雰囲気だった。
それから全員「オーッホッホッホッホ!!!!」と言う高笑いと「完璧に」、「自分たちは空気読める」が口癖として聞こえてくるのだった。
そこで完璧ヒルズの最上級ホテルへ行って身内に会いに行く6人だった。
はじめが四点杖をついている子初やT字杖をついている秋美の見守りや付き添いを行いながらもこう心の声で呟いた。
はじめの心の声「この街の人たち全員同じ笑い、同じ口癖でなぜか不愉快だ。個性を抑圧してるとしか思えない」と動揺していた。
エレベーターに上がって最上階に辿り着き、そのテーブルの向かった。
義眉の姉妹及びその夫婦や子どもまでが居座っていた。
真小瀬崎祐眞(しんおせざき・ゆま)「オーッホッホッホッホ!!ご機嫌よう義眉、それからみきよ!アンタの社会の恥浩は元気かしら?!」と見下す発言をしていた。
真小瀬崎順哲(しんおせざき・じゅんてつ)「で、そのKY発言したあんたの兄がそのはじめと同窓会に行ったんだって?どうだった、はじめ?」
はじめ「楽しかった、順哲叔父さん!!」と無邪気に答えた。
順哲「なんて完璧で可愛い女の子なんでしょうね!」
真小瀬崎加里(しんおせざき・かり)「オーッホッホッホッホ!!私は真小瀬崎完里!7歳になる女の子!!完璧ヒルズに住みたかったら口癖を『オーッホッホッホッホ』にしないとダメ。
そして『空気が読める』とか『自信があって完璧』と覚えないといじめの対象になるから気をつけること!つまりどんどん自己主張しないとダメってことねオーッホッホッホッホ!!」
広田山川キミ「せいぜい江戸川区で介護と育児に励むといいわね、みきよ。ノイローゼ気味になってるようだけど。まあ私たちはあなたたちと違って空気が読めて自信満々。幸せに暮らしているって訳!!この前のバカンス最高に楽しかったわ、オーッホッホッホッホ!!」
広田山川登広(ひろたやまがわ・とひろ)「まあ自己主張できない奴はいじめの対象者になるのがこの街の鉄則」
広田山川ヒデヒロ「オーッホッホッホッホ!!僕は広田山川ヒデヒロ。7歳になる男の子!!空気を読むことは社会で生きていくための美徳!!子どもだろうが大人だろうが自分自身が洗練された人間じゃないと生きづらい社会!!」
広田山川エキ「オーッホッホッホッホ!!私は将来学芸員になるから必死に塾に通って猛勉強中なの!!せいぜい頑張ってね!!」
広田山川ユリ「オーッホッホッホッホ!!私は将来大学院に通って博士号を取得するから!!」
みきよは屈辱的な様子で唇を噛み締めていた。
はじめ「ちょっとトイレ行ってくる!!」と言い、みきよが「向かって右だから!」と教えていた。はじめの心の声「何が完璧ヒルズだ。何か裏があるはず」と廊下へ移動し、トイレに向かう時1人の清掃員の青年が声をかけた。
清掃員の青年「あなたはもしかして、毒島はじめさん?」
はじめ「そうだけど、アンタ誰?」
コメント
7件
おお〜第二章きた!🔥 エビフライの尻尾をはじめにあげる義眉さんたちの優しさにほっこりしたけど、ヒトくんの反抗期リアルすぎてヒヤヒヤしたよ😅💦 んで完璧ヒルズの「オーッホッホ」連発&口癖統一の異様な空気…めっちゃ不気味で個性♡♡♡の街って感じがゾッとするね…! はじめの洞察力さすがだし、最後の清掃員の青年が名前知ってるのも気になる!続き待ってます!!📚✨