⚠️久しぶりで文字が変になっている可能性があります⚠️
あ、主なんですけど、キヨの東キヨドームチケット全部外したんですよね。運悪すぎて萎えそうです。
まあ、関西から東京に行くって結構大変ですよね
第6話【うきうき】
俺は、ヒロイとホラーゲームを順調に進め、終盤までいった。俺とヒロイは今カットシーンに入っているから無言である。
クーラーの風の音がこの空気を和ますように吹かす。外はもう夕日が登り、カラスが早く喋れと俺に脅すかのようにカーカーと鳴いている。
カラス苦手なんだよ、俺。
するとヒロイが口を開いた。
「な、なんか今更やけどグラフィックすごいですね」
『めちゃくちゃ今更じゃねえか』
凄くしょうもなかった。だけど、こういう他愛のない会話が俺にとっては幸せだった。これからも、こういう関係が続けばいい…
そう、思いたい。
ーここからヒロイ視点ですー
推しが隣にいる状況でホラーゲームはどきどきしますて!!!やばいよ、どうしよう。
私は今日1日平常心でいよう、いつも通りにいよう、と心の中でずっと唱えていたのに、キヨのためだけに美容院に行って髪を切り念入りに服を選んで苦手なメイクも少ししてきた。
キヨ、気づいてくれるだろうか。
気づいてても言わなそうだな…。
カットシーンの気まずい空気の中、キヨがゆっくり口を開き私を見た。
「ずっと思ってたんだけどさぁ」
『どうしました?』
「前あった時より髪切ってるよな?それに、目元とかキラキラ。ネイルもずっと可愛いって思ってた。」
私は、口までも固まってしまった。まさかこのタイミングで言われるとは思っていなかったからだ。ドキドキしながらも、キヨに、
『い、…いまさらですねー!まぁ、可愛いのは知ってますけどね!ありがとうございます!』
自然を装い、私はキヨとの会話を済ます。
「はは、テンション高(笑)」
「いやぁ、いいゲームでした!製作者さん、その他の人たちいいゲームをありがとう!」
『めちゃくちゃ綺麗な画質やったし、最初からこの世界に飲み込まれるような感じやったわ…ほんま楽しかった』
「事故物件に住むのも悪くねぇな」
キヨが録画ボタンに手を伸ばし、画面の録画を切った。動画が終わったのだろう。
『…終わりました?』
「ん、終わったよ」
キヨが優しい顔をして私の方を見て話す。
尊死するのでやめてほしい。
『…あ、あの、そろそろ終電なので帰ります!今日はありがとうございました!めちゃくちゃ楽しかったです!!!』
「あ、そう?泊まらせようかなって思ったけど」
『キヨさんそれ襲いそうで心配です』
「はぁ!?」
『えっっっ』
私は冗談で言うと、キヨは顔を赤くして身を引いた。意外な反応で私は驚いて黙ってしまった。
気まずい…。
ピロンピーン
「…ヒロイ」
『あっ、はい! 』
「スマホ通知なったけど」
『あ、ほ、ホントですか!ありがとうございます!』
スマホの画面を開くと、LINEが1件来ていた。LINEを開いて見ると、こーすけくんから連絡が来ていた。
「こーすけと仲良いの?」
『うびゃっ!?』
キヨが、いつの間にか私の後ろに回り込んでいた。
いやマジでびっくりした
スマホの画面を私の頭の上から覗き込み、キヨが私の方を優しく掴む。
「仲良いの?」
『ま…まあ、学生の時に…』
「ふーん。なあ」
『は、はい?』
「敬語外してよ」
『はい?』
私はびっくりして声が裏返った。
『え、敬語嫌でした?』
「いや別に。でも距離があるかなって。」
『あぁ…わかりましっ……わかった』
キヨが私に優しい笑みをこぼし
「ありがと」
私にその一言を残して、ソファから立ち上がり玄関へ向かった。
「今から夜飯買いに行くけど、食べてく?」
『えっ、いいの!?』
「いいよこれぐらい。奢ってやる!!」
『コンビニ飯奢られてもなー』
「欲張りなやつだな」
結局こーすけくんとの話はいつの間にか飛んでいて、楽しい話に切り替わった。ほんとにこの人はやり手だと思う。
「結局こーすけの連絡返したの?」
『あぁうん!返したで』
「なんか東京で関西弁使われたら違和感だな」
『え、まじ、なら標準語にするね?』
「それもそれで違和感だけど…関西弁かわいいから関西弁でいいよ」
『なにそれ(笑)ありがと』
キヨは本当に、私を惚れさす気なのだろうか。
私とキヨはあくまで実況者同士。そして一応有名まである。だから、私たちはプライベートであまり仲良くすると視聴者に勘違いされてしまう。
…推しだからって、あんまり仲良くしちゃダメだ…。
『私、これ買いたい』
「ん、いいよ」
キヨの家に戻り、2人でソファに座ってコンビニ飯を机に広げた。
なんて質素なんだろう。
でも、なんか、同棲してるみたいで…
ダメだ。こんなこと考えちゃダメ…
推しを超えたらダメ…
「ご飯全然進んでないじゃん」
『あぁ…ごめん、あんまり食欲なくて』
「食えなかったら俺のとこ置いときな」
『え、ありがとう…』
どこまでイケメンなんだろう。これで何人もの視聴者を落としているに違いない。
ぴんぽーん
インターホンが鳴った。宅急便だろうか?
結構興味あるな。
「あれ、俺宅急便たのんだっけ」
『え?頼んでないん、?』
「…ぁぃ。」
『こえちっさ(笑)』
〈よぉキヨ!遊びにきたぞ!〉
『「え?」』
フジ…さん!?ほんもの!!!!
すごい…実物だ…ちゃんと黒マスクとサングラスつけてる…やば、うれしい…
〈家入るぞー〉
「…え?誰この靴。新しく買ったの?」
「今日友達来てるんだよ…」
「え、まじで?俺ドッキリ企画で今来てるんだよね」
(フジとキヨが話してる…オフ会話…尊い…)
「俺帰った方がいい?」
「ど…うだろ。おーいヒロイ!」
『あっ…はい!』
リビングのドア付近で隠れていたが、意味がなかったようだ。私は咄嗟に敬語で返事をして、玄関にゆっくり向かう。
「え…ヒロイ?」
『あ、えと…ヒロイえす…』
「噛むなって(笑)」
最俺メンバー3人顔見知りってやばいじゃん…炎上案件でしょ…
「…お、おれ…」
『…?』
「ヒロイの大ファンなんです!!!サインください!!!!」
『…はえ???』
私はあまりにも意外というか、意味がわからない展開で頭が真っ白になった。まるで、ずっと壁を見つめている猫みたいに。
「サイン…どこに書いてもらお…」
「服でいいんじゃね」
『あぇ、ありがとう…ございます…?』
私はフジに、「背中のところにどこでもいいから書いて欲しい」と頼まれ、手を震わせながら小さくサインを書いた。
私なんかを推してくれるなんて…
なんか、うれしいな
『あ、あの』
「サインもらえた…!!…あっはい!」
『わたしも、フジさんの…ファ、ファン…ファンです!』
「ほんと!!?!?サインいる!?!?」
『おおぉおお願いします!!』
「…」
私がフジにサインを書いてもらっている中、なにか後ろから視線を感じていた。
「…フジ、そろそろ帰ってもらっていいかな?」
「ええー、ヒロイがいるならもうちょっと居たいんだけど!」
『あはは…』
「うるせえ!!!ドッキリ企画なら他の物件にいけ!!(笑)」
「もー…しょうがないなぁ。ヒロイちゃん、連絡先交換しよ!」
『えっ、あ、いいですよ、!LINEですか?』
「うん!…こうして……よし、ありがとう!」
『こちらこそ…!!!』
フジは、私に笑顔を向けて、キヨには睨みつけて手を振りながら帰って行った。
「ねえヒロイ」
『あ、…どうしたん?』
キヨのこと…放ってた…やば、私。
「俺には連絡先交換してくれないの?」
『!?!?』
コメント
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あー可愛い…今日の疲れ一気に消え去った