茂みから手榴弾が転がる
「っな!」
一瞬で辺りが煙に包まれる
(スモークグレネード!!…うわっ!)
煙の中、突然誰かに手を引かれる
「アストこっち!」
(この声…もしかして)
煙を抜けると手を引っ張っていた人物が誰かが分かる
「レナ!」
「っ!痛った~!スラグってあんなに反動強かったっけ?」
「レナ!相手は温度を…」
後ろから殺気と共に足音を感じる
(まさか!)
「もう追いかけてきてる!?…少しは相方の心配位しろよ!」
(接近戦!?…そうか!能力持ちは相方の方なのか!)
ショルダーバッグから何かを取り出し、木に着ける
「なんか言おうとした?…まあいいや そろそろかな?4…3…2…1!」
数えきるとほぼ同時に後ろの方から爆発音が聞こえてくる
「…ちょっと早かったかな?とりあえずしばらくは追って来れないと思うからシュドと合りゅ…」
レナの首を狙って一直線に鉈が飛んでくる
アリアを赤い光が包み込む その光は近くの空間も侵食し始め半径2m弱の炎柱を形取る
場の空気が変わる…比喩ではなく、本当に
(ん?…ああ、なるほど、時間稼げってのはそういうことか)
体感で周囲の気温が5℃ほど上がる
「ったく 高いから使いたくなかったんだがな」
懐から小瓶を取り出しそれを飲み干す
「マインド・ブラスト」
周囲の何人かが頭を抱え発狂する
「アアアアアアア!」
「嫌だ!こっちに来るな!」
「オフテュンに入りたい」
「おっ 何人かは耐えたみたいだな」
慌てたようにカインが訪ねる
「シュドさん!一体なにをしたんですか!」
「?…精神攻撃だ 見れば分かるだろ」
こいつ…頭イカれてんなといいだげな顔をするカイン、その目の前を弾丸が通り過ぎる
「敵は待ってくれない、だろ
カイン、お前はお嬢様を守ってくれ」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!