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今日も朝が来る。
みるみるうちに明るくなっていく空に俺はため息を吐く。
朝なんていらない。
来なくていいのに。
明るい世界なんて眩しいだけ。
ぼーっと過ごしてるうちに明るさは消え、夜が来る。
夜は好き。
安心する。
でも今日は嫌い。
今日からは嫌いかな。
嫌いになった。
もうこんな毎日を繰り返したくない。
そう思った。
片道分の切符を使って知らない街に来た。
真っ暗って落ち着く。
でも今日は恐いな。
夜も嫌い。朝も嫌い。
どうしたらいいの?
👓️「こんなところで何してるの?」
不意に現れた不思議な雰囲気の男の子。
きっと同い年。
不思議とどこか安心した。
👓️「一緒にいようか? 恐いよね。」
そう言った。
涙が溢れた。
そして悟った。
男の子はこの寒い日に半袖。
俺、地球にいないのかな。
でもこれでいい。
幸せだから。
――――――ぬっ!
――――どぬっ!
―――どぬっ!!
あれ、どこだろう。
泣きそうな顔をした男の子が俺を見下ろしている。
あれ、なんでこんなに成長してるんだろう。
あの時から数年経ったのかな、
確か俺は彷徨ってる君に会って――。
👓️「どぬ、おはよう。」
👓️「もう、目を覚まさないかと思ったよッ、泣」
🦊「ごめんね、もふくん」
もふという名前を口にした瞬間、すべてを思い出した。
ある日俺は朝が辛くて怖くて窓から飛び降りた。
夜明けと同時に。
君の名前を最期に呼んで。
でも真っ暗で怖かったその世界。
俺は地球から離れなかった。
君が彷徨っていた俺を連れてきてくれたから。
👓️「思い出した…? 泣」
👓️「怖かったよ、どぬがいなくなって。相談してくれてよかったのに。」
🦊「もふくん、、ごめんね」
👓️「俺も悪かった。 ごめんね嫉妬させてばっかりだったよね。」
👓️「もう二度と離れないから。たとえ仕事だとしても。」
🦊「ごめんね、俺こそ。もう恋病なんてかからないくらい愛してね?」
👓️「もちろん、ずっとずっと一緒だよ。」
恋病はある日突然現れた。
そしてどんどん俺のココロを蝕んだ。
楽しそうに他の人と話している学校のもふくんが嫌いだった。
朝になると今日も見るのが辛くて仕方なかった。
でも君がまだいてくれるから、この病は治せるんだ。
ずっとずっと一緒に。