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マホロア
「お礼、何がイイ?」
マルク
「いらねぇってば」
マホロア
「ボクにできる事なら何だってするモン!」
マルク
「あー………じゃあお前の親って
ハルカンドラ人何だろ?」
マホロア
「ウン!魔術師だヨォ!」
マルク
「じゃあ会いてぇ。
ハルカンドラの魔術師なんて滅多に……」
マホロア
「お母サマは魔女狩りでもう死んじゃッタ」
マルク
「………すまん」
マホロア
「気にしてないからヘーキ。」
マルク
「……保護者は?」
マホロア
「今は一人」
マルク
「………。」
マルク
「……同じだな」
マホロア
「オナジ?」
マルク
「ああ。オレも親から絶縁されたし、
保護者なんていなかった。」
マホロア
「ソーナノ?」
マルク
「辛いだろ。親が居ないなんてさ。」
マホロア
「辛い……時もあったケド、
お母サマもお父サマも
ボクを愛してくれてたから、
今、ボクは生きてられてるンダ」
マルク
「………そうか。」
「なら………親代わりとか、
いらねぇ感じか」
マホロア
「ウン。ボクにとって親は
お母サマとお父サマしかいないカラ」
「そんな事より!
お礼は何がいいノ!」
マルク
「………そんな事言われてもなぁ」
「それに、オレは図書館に入れなかったから
すぐこの星を出る気だし…」
マホロア
「図書館?あの許可証がいるヤツ?」
マルク
「そーそー。全く、面倒くさいぜ」
マホロア
「持ってるケド。」
マルク
「………へ?」
マホロア
「お父サマから貰った許可証、あるヨォ?
そのおかげでマルクサンも知ったんダシ。」
「図書館!本借りようヨォ!」
マルク
「…そうだな」
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図書館にて。
マホロア
「マルクサン、これ面白いヨ(小声)」
そうやって手渡された本は
『ブラックホールについて。』
マホロア
「これネ、ボクには難しかったんだケド、
きっとマルクサンなら、
理解出来ると思うヨ!(小声)」
マルク
「………じゃあ、読もうかな(小声)」
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図書館の椅子に腰掛け、
ブラックホールの本をペラペラとめくる。
数式。
理論。
仮説。
観測記録。
難しい。
だが理解できる。
けれどそれよりも気になるのは、
隣。
机に頬を乗せて、
こちらを見ているマホロアの視線。
「ドウ?」と聞きたそうに、
でも静かに待っている。
マルク
「……面白いな、これ(小声)」
するとマホロアは、声にならない声で
嬉しそうに笑う。
その笑顔を、
マルクは見ない。
見ないまま、少しだけ読む速度を上げる。
いい本を借りれた。
マホロアのおかげだ。
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何冊か本を借りて、
マホロアを家まで送りホテルに帰る。
また、見直そうかと思い
最初に目に入った表紙。
『ブラックホールについて』
開き直す。
同じ本のはずなのに思い浮かぶのは
嬉しそうにこちらを見て笑った
マホロアの図。
マルク
「おぉ?
………へへ、面白いこと思いついた。」
多分今まで誰だって試した事がない事。
それを今から論理を立てて、やる。
マルク
「流石天才のオレ。常人とは違うね」
オレはニヤリと笑った。
みんなの驚く顔が楽しみで仕方がない。
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数日後。
マルク
「できた!完成した!」
羽でクルクルと魔法陣を書けば
理想の魔術が見える。
世界には存在しなかった魔術。
それが今、オレによって発明された。
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マホロア
「見せたいものってナーニ!」
マホロアは目をキラキラとさせ
オレに期待している。
マルク
「今から魔法陣書くから待ってな。」
マホロア
「魔術!楽シミ!」
魔法陣を描き終わる。
羽の先に黒くて小さな球体が出来る。
見れば空気を吸っていることがわかる。
マホロア
「ブラックホール!ブラックホールだ!」
マルク
「そーそー。マホロアのおかげで世界初の
魔術型ブラックホールが完成したんだ」
マホロア
「ワァァ!マルクサンッ、スゴーイ!!」
マルク
「だろぉ?」
「後で論文をちゃちゃっと書いて
正式な魔術にするつもりだぜ」
マホロア
「すごい!マルクサンが
世界的な魔術師になるンダ!!」
マルク
「………そうだな」
コメント
2件
あへへ可愛い・・・どっちもね?