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緑 × 黄
あーるなし
緑 )
….. はぁ、 ..
今日何回目のため息かわからない 。
《 22 : 35 》
現在時刻を知らせる無機質の針さえ 、 今日ばかりは鬱陶しく感じる
何を考えているのかわからないと よく言われるが 、 元々感情の起伏は少ない方だ
こんなにイラついてるのもすごく珍しい
… 今日、 今日だけは、そんな俺を許して欲しい
明日、11月25日は最愛の彼の誕生日 。
最後にお祝いしたのは6年前
黄 )
…. 緑くん 、
緑 )
.. どしたの
いつもと明らかに違う 、 申し訳なさそうな、寂しそうな、泣き出しそうな顔で話しかけてきた君 。
なるべく優しい声で返事をしようと思ったけど 、 君がどう捉えてたかはわからない
何年も 、 1番近くにいたのにね 。
黄 )
…. 別れたい ( 声震
か細い声で 、でもしっかりと俺の目を見て発した一言
緑 )
….. 、 ( 口付
黄 )
っえ、 .. ?
そんな彼に口を落とすと 、目を丸くし 想像以上に驚いた顔を見せる
緑 )
嘘つき 、 ( 苦笑
黄 )
…. ! ( 涙目
ずっと知ってた 。
緑 )
…. ( ぎゅ、
君がどうしようもない希死念慮を抱いてることも 、左腕の切り傷のことも
緑 )
どこか、いっちゃうんでしょ .. 、? ( 笑
死んで俺を悲しませるくらいなら、嫌われて未練なんてなくしてしまおうと言った5文字だってことも
黄 )
..! 緑く、っ
緑 )
..っ” 、 ごめ、 ( 泣
6年前の会話を思い出すだけで涙が止まらなくなる
忘れてしまいたいのに、 鮮明に記憶されている
黄 )
… すてき、
黄ちゃんは心中物の映画が好きなようでよく見ていた
目を輝かせて、 いいなとでも言うようにエンディングで綺麗な涙をこぼしてた
結局 別れ話は白紙になって、 そこからしばらくいつも通り暮らしてた
俺が君の気持ちを知っていることも どうやら勘づいているようだった
… 止めようとは 、思わなかった
でも、やっぱり君が遠くに行くのを想像すると張り裂けそうなくらい辛くなるわけで 。
「あと1年」なんて無理を口にして。
5年前の今日 、夕飯の買い出しから帰ると
大きな荷物がソファの近くにまとめてあった
黄 )
おかえりー ! ( にぱ
俺の大好きな笑顔で出迎えてくれる君
緑 )
.. ただいま 、 夕飯つくるね、! (
俺、 笑えてたかな ?
黄 )
… おいし、.. ( ぼそ
そう小さくこぼし、 また黙々と食べ進める君
緑 )
ほんとに オムライスなんかでよかったの? 笑
黄 )
ん、! 緑のオムライス大好きっ! ( にこ
緑 )
.. そっか、笑
….. 最後なのに 、 呑気だね 。
緑 )
黄ちゃん?
黄 )
ん !
緑 )
… ( 頬触
黄 )
..? 緑くん?
緑 )
.. 愛してる 、 ( ぎゅっ、
黄 )
… へ、っ ? /
緑 )
大好き、
) .. 世界で1番愛してる、
黄 )
ん、.. / 俺も緑くん大好き、 //
泣いて、 ほしかったな、
緑 )
ねぇ、 置いてきなよ、 それ
荷物を持って靴を履いている黄ちゃんに声をかける
黄 )
えっ、? でも、….
迷惑かけたくないとか 、 どうせ そんなようなこと考えてるんでしょ
黄ちゃんが人一倍 「誰かに嫌われる」ことに恐怖心を抱いてるのはよく知ってる
緑 )
….俺が、君を好きじゃなくなると思う?
黄 )
….
緑 )
大丈夫だから、
黄 )
… 、 わかった
こんな言葉なんかで、泣きそうになってくれるなんて思わなかったな。
…
緑 )
..風邪ひかないでね
黄 )
…うん
緑 )
大好きだよ
黄 )
、
緑 )
ず ー っとね ( にっ
無理して笑ったとか、紡いだ言葉じゃなくて、
心からの本心だった
黄 )
またね 、 !
緑 )
….. はぁ、 ..
今日何回目のため息かわからない 。
《 0 : 35 》
現在時刻を知らせる無機質の針さえ 、 今日ばかりは鬱陶しく感じる
彼にさえ 、自分の感情で安心を与えることができなかったのだから、 自覚以上に起伏がないらしい。
もう何年もずっと、君への愛おしさで苦しいくらい縛られているというのに。
あの日 「またね」と笑顔で出ていった君の顔を思い出す。
まとめられた荷物には、服やらなんやらがたくさんつめられていた。
しかし、彼が最後まで置いていくのを拒んでいた大きなスーツケースには、俺があげたお揃いのマフラーしか入っていなかった。
緑 )
… 、笑
緑 )
そんなしてまで伝えなくても、ちゃんとわかってたのに、笑
緑 )
…、” っ、ぁ、… ( 涙目
黄ちゃんのマフラーを首にまき、真っ暗な中
人気のない橋に向かう。
緑 )
もうそろそろいいかな 、(苦笑
なんて、彼が一番嫌がりそうな言葉を口にする
… 今日、 今日だけは、そんな俺を許して欲しい
終
終着点自分でもわかんなくなった
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