テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠
・rbkg
・捏造過多
・kgtの大怪我の表現
・伏せ字なし
死にかける表現ありますがちゃんとハピエンになってます。
🥷🔫視点
その日は敵の少し様子が違かった。いつもなら数が多く鬱陶しいと思っているのに、今日はやけに少ない。叢雲カゲツ1人で来たがあまり手こずることもなく早々に討伐の任務は終わった。
胸の底で感じている違和感を無視しつつ、伊波から渡されたデバイスを使い任務完了のメールを打ち、周りに落ちている使った苦無を回収する。
すると後ろの方からものすごい轟音が響き渡る。見るといつもより二周りほど大きい敵がいた。
「今日少なかったんは油断させてこいつを出すためかよ…!!」
周りに被害が出る前にすぐに倒さな!!
🐙🌟視点
遅い、さすがに遅すぎる。
カゲツからもう帰るというメッセージが来てから30分近く経つ。任務だと言ってた場所はDyticaの拠点からあまり遠くないはずだし、今回の任務は簡単だから秒で帰ると言っていたはずなのに。
「任務失敗…?いやカゲツは帰ると言っていたし……」
いろんな考えが頭を占めていき、さすがに遅すぎる、迎えに行こうと決断し鍵を取りに行こうとしたとき、自身デバイスが無機質な音を鳴らした直後ライからの緊急招集が走る。
「緊急事態ッ!!B地区中央で巨大な敵を発見!!至急お前ら全員来い!!!!」
B地区中央、そこはカゲツが向かうと言っていた場所だ。ドクドクと心臓が速くなっていくのがわかる。汗がでてくる。カゲツ無事なのだろうか、それだけを考えて言われた場所に全速力で向かう。
「カゲツ…、無事で居てくださいよッ!」
向かうとそこには思っていたよりも大きく体の所々に苦無を刺している敵と傷だらけになり大きな血溜まりを作って倒れているカゲツがいた。
「ッッカゲツ!!!!」
走ってカゲツのもとに向かって自身の胸に抱き寄せると、心臓の音がドクドクと感じられ血はカゲツの寿命がだんだん近づいてきているように感じられた。
「カゲツ!!!大丈夫ですか!!カゲツッ!」
「たこ……、ゲホッッ……!!」
肺を動かそうとするたびにカゲツの口から血があふれ出ているのを見るとこの子が今までどれだけ戦ってきたのかを感じる、腹部には大きな刺し傷があり向こう側が見えるのではないかと思うほどで、強く打ったのか頭からも血がダラダラと流れている。その瞬間カゲツの力がガクッと抜けるのを感じた。
急いで応急処置を施す。がしかし、一向に血が止まる気配はない。焦りが積もる。
死んでしまったのかそんなわけないカゲツが死ぬわけないそうだそうにきまってるカゲツだぞあの忍者のエースで俺たちの仲間でそれで、それで!!!!!!
「まだ好きって伝えれてないんですから……死なないでくださいよ………グス」
そんな悲しみと怒りと後悔が押し寄せる中で敵がこちらにやってきているのを感じる。少し離れた場所で人命救助にあたっていた小柳くんが大きい声で叫んでいるのがわかる。
「ッおい!!星導!!!!お前まで死んだらどうすんだ!!!おい!!!!」
カゲツは死んだのか??あいつが殺した……?あいつ如きが俺の大切な人を奪った……??許されるわけがないだろう。そんなこと。
「生きて帰れると思わないでくださいね」
パキパキっと顔が割れる音がする。カゲツを優しく地面に置き、頰にキスをする。
「少しだけ待っててください。すぐに戻りますから」
💡視点
周りの敵たちを倒していると不穏な予感がしてカゲツを助けに行った星導の方をみる。するといつもは片方の目しか割れていない顔が全て割れ、巨大な敵をたおしている。あいつブチギレじゃねぇか、まぁそれは俺もだけど。
星導はもう動かなくなっている敵に攻撃を続けている。なにかブツブツと切れながら攻撃しているのであいつはいつまでもああするだろうなと思う。普段なら自由にやらせるのがうちだが今は状況が違う。真っ先に逃げ遅れた市民の救助をしなければ。
「星導ッ!!!もうそいつは死んでるようなとんだ!!さっさと他のところにまわれ!!」
「こいつはカゲツを苦しめたんですよ?これくらいの痛みは味わうべきです。それにカゲツはもっと苦しんでいましたし。」
「だからなんだ!!!そのカゲツが虫の息なんだぞ!!!早く助けに行けよ!!!このタコ!!!!」
そうだカゲツは先程星導の腕の中で倒れてから、ずっと虫の息だ。血溜まりもさっきより広がっていてこのままだと本当に命が危ない。星導もそれに気づいたのかすぐさまカゲツのもとに走り寄る。
🐙🌟視点
「だからなんだ!!!そのカゲツが虫の息なんだぞ!!!早く助けに行けよ!!!このタコ!!!!」
そうライに大きな声で叫ばれハッと我に返る。そうだ俺はこんなカスに時間をかけている場合ではないのだ。急いでカゲツの元へと走る。
「カゲツッ!大丈夫ですか!!今病院に向かいますからね!!!」
そう言ういカゲツを抱き寄せ、走り出す。残るは市民の避難だけなのでここはライと小柳くんに任せてカゲツを病院へと連れて行く。
「お願いですからまだ死なないでくださいよッ!!!まだ言えてないことたくさんあるんですから!!!」
あれなら何時間、いや何日が経っただろうか。敵を倒した後急いで病院へと連れて行き、カゲツはなんとか一命をとりとめた。だが回復する兆しはまったく見えず、今もカゲツはたくさんの管に繋がれ、ベットの上で眠っている。入院して最初の方は人工呼吸器をつけられ、機械の音がうるさく鳴り響くこともあったが今では静かに心音と同じリズムで音を鳴らしている。
医者からはもうじき目覚めると言われたが目覚める気配はなく、このまま心臓が止まってしまうのではないかと思うこともある。
「カゲツ……早く起きてください、あなたがいないとみんな調子狂うんですよ……」
看病係はDyticaのメンバーで回していて今日と昨日は星導の番だった。もしかしたら自分が眠っている間に死んでしまうかもお思うと不安でねむれなくなる。そんなときはカゲツの胸に耳を当てるとまだ生きていると安心できた。たださすがに何日も寝ていないのは体に響く。だんだんカゲツの心音が心地よくなりいつの間にか眠ってしまっていた。
🥷🔫視点
ずっと暗いところ、言うならば宇宙みたいな場所でずっと眠っている感覚だった。今まで自分が何をしていたのかを思い出せず、星導の中もこんな感じなんかなーとか考えながら過ごしていると、自分の体、特に胸というか心臓あたりが暖かくなってきた。なんだなんだと思っているとフッと目が開き周囲の光が目に飛び込んできた。
見ると病院の天井のようで寝ている自分の体の上には綺麗な紫の髪がありそれが星導のものだと気づく。
そうや僕、敵と戦ってる時に力尽きて倒れて……それで……
思い出そうとすると少し頭が痛くなったのでやめた。今は目の前にいる星導との2人っきりの時間を楽しもうと思い彼の頭に手を伸ばす。優しく撫でていると次第に自分が、置かれている状況に気づき始める。体中から伸びている無数の管、無機質に音を奏でる機械。自分は危ない状況だったのだと思う。
星導の目元を見ると濃いクマがあることに気づく。長い間眠れていなかったのだろう。少し申し訳なくなる。
生きているという実感が湧く。生きててよかった。あのとき死んでたら星導への思いを伝えられていなかった。心底安心する。
静かな空気に浸っていると、星導が目を開いていることに気づく。星導は魚のように口をパクパクさせ、目を見開きゆっくりと体を起こしていった。
「カ、ゲツ……?だよね…」
「それ以外何があるんやタコ」
そう言うと星導は涙腺が決壊したかのように涙を流した。
「本当に死にかけてたんですよッあなた…!、」
「らしいな、この状況みたらわかるわ」
「ありがとうな、助けてくれて。クマすごいでお前、何日寝てないん?」
「他人事のように言わないでください。あなたは1週間も目を覚まさなかったんですよ!」
「ほえ〜、そんな寝てたんや僕」
「ほんとにッッ……、心配したんですからね…!」
そう言い星導は泣きながら僕の頰に手を伸ばす。
「久しぶりにタコの手、触った。やけどなんかあんま久しぶりじゃない気がする。」
「どっちなんですか…、」
「ごめんな、めっちゃ、心配かけてんな僕。」
「本当ですよ…、もう……二度とこんなことしないでくださいね」
そう言われて静かに頷く。今はただ星導の温もりを感じていたかった。しばらく浸っていると、病室の扉がゆっくりと開く。伊波だ。
「もー!星導お前さすがにそろそろ寝ないと死ぬってまじで……ってカゲツ、?!?!」
「よ、久しぶりやななんか」
「よ、じゃねぇよ!!!ほんとに心配してたんだからなみんな!!!おい星導ナースコール呼んだか!!?」
「呼んでないです…」
「何やってんだよ!!」
そういうと伊波は手際よくナースコールを呼び、星導の隣に座った。
「まじで心配してたんだからな俺ら!何日寝てたと思ってんだ!」
「1週間寝てたらしいな僕、タコから聞いた」
「そうだよ、1週間も!!!ほんとに一時は本気で死ぬかと思ったんだぞ!!!」
「ごめんな、心配かけたわほんま」
「本当にコイツは……目覚めたのならいいけどさ……」
「小柳もごめんな、心配かけたわ」
そういって扉の方に声をかける。すると外から小柳が入ってくると伊波たちが座っている反対側に腰をかける。見ると目のしたにクマがあり、まわりがうっすらと赤くなっている。
「次はねぇからな……」
「うん、ごめんな」
「はぁ~…お前は人間なんだからすぐ死ぬんだ、無茶すんなよほんと」
「うん、ありがとうな」
そう言うと小柳は頭を撫でてくれた。すると扉から医者がやってきて僕のことを診察?しはじめた。医者から聞くと僕は本当に死にかけだったらしい。血もたくさん出て、頭や腹にも致命傷があり、この1週間が山場だったそう。
そうして医者が診おわったのか、カルテを持って部屋から出ていくと、伊波と小柳も席を立ちはじめた。
「もう行くん?」
「うん、星導と2人で話したいんでしょ。ちゃんと自分の気持ち伝えなよ特に星導!!!」
「はーーい」
星導が伸びた返事をすると2人は病室から出ていってしまった。自分の気持ちを伝えるとはどういうことだろうか。でも背中を押されたので今しかないと思い言葉を口に出す。
「あのな、星導ッッ「カゲツ」
「今回のことで気づいたんです。俺やっぱカゲツがいないとダメだなって。今まで拒絶されるのが怖くて言えてなかったんですけど伝えますね。」
「カゲツのことが好きです。付き合ってくれませんか?」
驚いた。まさか星導も自分と同じ気持ちだっただなんで思いもしなかった。いつの間にか涙が頰を伝っていた。
「……うんッ!!!」
そう言うと星導は優しくキスをしてくれた。優しくて温かい口付けだった。
そこからはずっと2人で手を握っていた。何か話すわけでもなくてただずっと。時折目を合わせてほほ笑み合いキスをした。互いが生きていることを確認するかのように。
ここまで読んでくださいありがとうございます!結構長文になったかなと思います💭
最近ネタがなくなってきてます!!ぜひcpだけでもリクエストよろしくお願いします!
コメント
2件
rukgで同じの書いてもらうことって出来ますか?