テラーノベル
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#ご本人様には関係ありません
今日は仁人と仕事後に楽屋でちょっと動画の案出ししようって元々言ってて、思ったより撮影がかなり早く終わったから、ウチにするかぁーって事になって今一緒に車で帰ってる
さすがに楽屋に居座るのは悪いし、話の内容的に聞かれちゃいかんし、もうウチで良くね?って仁人を連れて帰ることにした
運転席のドアを開けようとすると
「おい!馬鹿かおまえ!お前はそっち」
反対側を指される
「勇斗お前さぁ……俺さすがに足怪我してる奴に運転なんてさせんよ」
あ!そういえば俺捻挫してたんだった!
痛み止めのせいで忘れてた!
自分が悪いので大人しく従って助手席へまわる
「仁人ごめん」
弱い声しか出ないわ
気遣ってくれてありがとうとかも言いたいのに
なんか今日は全部自分が悪いのに仁人がずっとフォローしてくれて
俺はコイツよりも年上なのに…思い出したら恥ずかしい!!!
恥ずかしいことしかしとらんくない?!
ケガしたりとか、泣いたりとか…
あ、やばい、自分恥ずかしい奴すぎる!!
さすがに仁人も呆れてるんだろうなぁ
頼りになりそうって言われるけど、本当に頼りになるのは仁人なんだよなぁ
なぜか本人は謙遜して隠すけど
沈黙の時間が続く
「眠いなら寝てていいよ」
信号待ちで仁人がこっちをチラッと見て言った
かぁっこいいー!
俺の恋人まじ、かぁっこいい!!!!
どろっとしていた気持ちが軽くなっていくのが分かる
一気に目が覚めて、全然眠くないし!って昨日の現場での楽しかった出来事を話して2人で笑った
帰宅してなんか飲み物でも出そうかとしたら
座ってて、怪我してるんだからって仁人が言うからソファに座ってカバンの中身整理してみる
「はやとー?このジュースあけていい?
なんか高そうな瓶の…リンゴジュースか?これ」
カチカチカチって音が聞こえた
俺の返事待たずに開けてるじゃん絶対!
いいけど!
いーよーって言った時にはグラスに2つ注がれたお高いお高いとってもお高いリンゴジュースを両手で持ってニコッてする仁人が歩いてきた
「おっ前さぁ!!!?」
楽しくて大きな声出ちゃったかも
「なに?これすごいね!?俺こんなの初めて見た!」
番組から頂いたやつで…大事に飲もうと思ってたけど…ま、いいか、仁人なら……
大智だったらキレるけど
仁人はずっとニコニコしていて、たまに俺の足元見てて
「さっきの話の続きっていうか、後日談なんだけどさー?
あの人本当に面白い人だったよー!」
俺は現場での話にすっかり夢中で
策でした
「で?
そんなに上手く番組立ち回れる佐野さんが
本当に何で捻挫なんかしたの?
気をつけるべきなんじゃないの?プロでしょ?
眠すぎてちょっとした段差で躓いた?」
人が調子良く話し出すと畳み掛けてくる仁人の話術にまんまと引っかかった俺
話引き出させられたんだ…
誘導されたんだ…
知ってたのに…
気付いた時にはもう遅い
めちゃくちゃ詰め寄るじゃん……
外だとあんま喋らんくせに自分の空間だと分かるとめちゃ饒舌になるんだよなぁ…
「ごめんなさい!でもそんな老いちゃんみたいなことはしないです」
尋問……
いや、仁問……か?
あ、睨まれてる
睨んでてもかわいいなぁっていつも思ってた
でも今の仁人の目は本当に怒っている目だ
すこし寒気がした
いつもみたいに笑ってよ
何でそんなに怒ってんの?
以前、柔太朗に言われて意味がわからんあまりスルーしてた言葉
「はやちゃん、ちょっとイヤかも態度」
なぜか思い出した
「大体、このテーピングの巻き方何?!意味無いでしょこれじゃ!!」
仁人の怒りがみるまでも無く上がって思いっきりテーピングを剥ぎ取る
痛いってば…仁人…
「昨日お風呂入る時に取って、その後自分でやったんだけど…ダメだった…?」
めちゃくちゃ目見開いて睨まれた
これじゃテーピングの意味成してないから!
固定出来てないじゃん!!
ぐたんぐたんじゃん!裏返ってくっついたり、他の所はびろーんって伸びてる
あなたダンスやる人間でしょ?!テーピングくらいある程度は出来るようになってよ!
人体の作り考えたらわかるでしょ!?
手際良くテーピングをしながら仁人がわーわー言ってる
てか、そんなん知らんじゃんね!
今、仁人が俺を心配して怒っとる
でも、ここの腱のとこ引っ張ってこう!とか、教えながら手当てしてくれとる
仁人はやっぱり優しい
「わかった?」
まだ怒ってるのかちょい睨みがちに目線が合った
体制的に上目遣いになって、かわいいとしか思えん
さすがに今ちゅーしたら怒るかな…
仁人が目を伏せたら急に足首があったかくなった
「はやくよくなりますように」
両手で俺の足首に手を添えている仁人
何か神聖なものを見た気がして
3秒…3秒…仁人は時を止めれるんだ
だって俺は3秒の間何も考えれなかった
口煩いけど天使みたい
口達者だけどキスしたら黙る
そんな事をぼんやり考えてたら
「あっ!いや!これは違うの!いつもケガしたらおばぁちゃんがやってくれてて…!」
はっとした顔の仁人が慌てて手を離す
あ、ほっぺピンクくなってる
「治ったかも」
少し意地悪な笑顔になったかもしれない
だって、かわいすぎたんだもん
「んな?わけないだろ!絶対安静!」
ピンクい顔で睨まれてもなぁ…
「じゃ、今日は一緒に寝ようね」
わざと甘めの声で言った
ほっぺたがピンクから赤くなるのは理科の実験くらいわかりやすくて
申し訳ないけどちょっとにやけるのを堪えた
「はぁっ?!何でだよ!俺あっちで寝るから!」
はい、言うと思ってましたぁー
クッションを抱えてソファに行こうとする仁人の横顔が真っ赤なのがまたかわいくて
「支えないと夜中トイレ行けんかもしれんし」
そう言って少し 困った顔してみた
「あ!あぁー…そっか…そうだよなぁ…」
仁人は眉根を寄せて少し考えている
ちょろい…
本当に誰かに騙されていないか心配になるちょろさ…
俺に背を向けてベッドの隅に横になってる仁人はどんな顔をしているんだろう
いつかもっと俺の近くで寝てくれる日が来るのかな
おやすみって言い合って寝ようとしたけど、
なんか熱くて捻挫の熱が出てるのかなって
湿布貼ったし大きい保冷剤みたいなの足元に敷いてあるし
仁人用意してくれたんだな…こんなのウチに無いし…
てか、体動かない…絶対熱ある…
ずっと見ていた背中が反転して
仁人に手握られた
「ゆっくり寝てね」
おでこにキスされた
そのまま爆睡
初めて手を繋いで寝た
捻挫の理由はまた明日じっくり聞くから
まどろみの中何か恐ろしい言葉が聞こえた気がしたけど
俺たちは初めて手を繋いで寝た
コメント
13件
うわー、めっちゃ良かった…!仁人の「はやくよくなりますように」って足首に手を添えるシーン、神聖すぎてやばかった。口うるさいけど優しい仁人と、ちょろいけど素直な勇斗のバランスが最高。最後の手繋いで寝るところも、おでこにキスも、胸がギュッとなった。でも「明日じっくり聞くから」って終わりが気になりすぎる…続き早く読みたい!