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一 瞬 を 生 き る 君 を 俺 は 一 生 忘 れ な い 。

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一 瞬 を 生 き る 君 を 俺 は 一 生 忘 れ な い 。

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2025年09月22日

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【 一 瞬 を 生 き る 君 を 俺 は 一 生 忘 れ な い 。 

俺の名前は灰谷竜胆だ。梵天の幹部で灰谷蘭の弟。

その兄貴なんだが、実は心臓病で入院している。

週一でお見舞いに行っていて、今日がその日なんだが 仕事で行けないな。


鶴蝶 「竜胆、今日アイツの見舞い行かないのか?」


竜胆 「あぁ、仕事が忙しくてな。 」


1週間行かなくても、兄貴はきっと元気だ。



蘭 『 おーりんどー。見舞い何持ってきたー?♪ 』



いつもの兄貴で安心した。だから今日もきっと元気だ。


竜胆 「 カタカタカタカタカタ💻 」


竜胆 「あ、兄貴にLINEしないと。」



こうやって病院に行けない時はLINEをするんだ。




竜胆 『兄貴ー?』


蘭 『どうした〜? 』


竜胆 『今日行けない。ごめん。』


蘭 『そっか。兄ちゃん居なくて寂しい?笑 』


竜胆 『 、まぁ    』

蘭 『 笑 絶対退院するから待っとくんだよ〜 』

竜胆 『うん、 』



3時間後


竜胆 「 仕事終わったー、ふぅ、、、 」


九井  「 お疲れ、 」


竜胆 「 おぅ、 」



今日行けなかったから俺は次の週まで兄貴とのLINEを繰り返した。


まだLINEを続けて2日のことだった。



春千夜 「 おい、! 」


竜胆 「 んだよ、 」


春千夜 「 お前聞かされてねぇの、? 」


竜胆 「 は、? 」


春千夜 「 蘭。30分後手術するんだぞ。 」


竜胆 「 は?」


春千夜 『病気が悪化した、って 』


竜胆 「 それ先に言えよ、! 」


春千夜 「 俺も聞かされてなかったんだよ 」


竜胆 「じゃあ昨日のあのやり取りも俺は気づいてなかったのかよ、?」




成功したくれ。そう願うしか無かった。




それから夜が明けた。


竜胆 「寝れなかったな、、、 」



万次郎 「 竜胆 」


竜胆 「、、、」


万次郎 「 おい、 」


竜胆 「 あ、すみません 」


万次郎 「 蘭のことなんだが、 」


竜胆 「 !! 手術、成功したんですよね? 」


万次郎 「 残念だが、、、 」


竜胆 「 は?嘘ですよね、? 1週間前まで兄貴は俺に笑顔を見せてくれた            じゃな いですか?」

万次郎 「 現実を受け入れられない気持ちも分かる。ただ今は、、今だけ               は弟であるお前が蘭の後を継いでくれ。」



なぁ。兄貴。あの時どうして俺に言わなかったのか。俺にはわかるよ。


だから俺も今日も今日とて。






竜胆 『兄貴。今日俺の誕生日だよ。』





竜胆 『兄貴が俺の前から居なくなってから1年がたったよ。』





竜胆 『 今日兄貴の誕生日だね。おめでとう。 』





返信のこないスマホの画面を眺めているだけ。





何故あの時ちゃんとありがとうって言えなかったのだろう。



兄貴にとっては一瞬の時でも大切だったのに

俺はなんで一瞬を大切にしなかったのだろう。



だから兄貴の一瞬を俺は一生大切にするよ。絶対忘れないから。




お願い。返事してよ。



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