そんなこんなで翌日――。
王都へ向けての旅支度を整えたわたしたちは、抜けるような青空のもと、ライオネルの開かれた大門前の広場に集合していた。
騎士や兵士たちの出入りなど日常茶飯事だからか、ライオネルの町の人びとはとくにわたしたちに目をやることもなく、いつもの日常さながらに旅人を乗せた馬車や商人たちの隊商が右へ左へとひっきりなしに出入りしている。
そんな朝からにぎやかな町並みを背景に、セラフィナ王立軍の隊服に身を包んだレインが、久しぶりに再会した愛馬――フェリクスのかたわらに立って、馬の首もとをうれしそうにたたいていた。
「フェリクス、元気だったか。しばらく待たせてしまってすまなかった。退屈していただろう」
そう言って、彼は慣れた身ごなしでひらりとその背にまたがる。
その隣にくつわを並べるようにして、サフィヤが、見ていて圧倒されるくらいの見事な黒馬――ランスに騎乗していた。
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