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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「もしかしてケンジさん、はじめてだったりするのかな?」


「はじめてじゃないです~。でも綾香ちゃんとするのは初めてなので、緊張しちゃって」


ケンジさんは胸を触れさせた手を慌てて引っ込めて、なぜだか反対の手でその手を撫でさする。


「もう片方の手も、胸を触りたいんでしょ?」


私がくすくす笑いながら指摘すると、ケンジさんはさらに顔を真っ赤にして、首を激しく横に無理ながら叫ぶ。


「ああ、もう! 綾香ちゃんってばこれ以上の刺激を、俺に与えないでくださいよ。心の準備が追いつかないですって」


「これ以上の刺激って、まだなにもはじまってないのに。とりあえずバスタオルを外しちゃ」


「まだダメです! もうちょっと待って!!」


バスタオルを外す仕草をした途端に、慌てふためいた彼は自分の顔を両手で覆い隠してしまった。その姿に心底ゲンナリしてしまう。


(アソコはびんびんでヤる気があるクセに、何を言ってるんだろ。心と躰は裏腹ってことなのかしら)


「ケンジお兄ちゃん、いつまでそうしているつもりなの? 私このままの恰好でいたら、風邪を引いちゃうかもしれない……」


気を取り直して当たり障りのない言葉を告げてやると、ケンジさんは手の隙間からこっちを見、私の様子を窺った。しっかり目をこちらに向けることに成功したので、両膝を擦り合わせながら寒そうに躰を震わせてみせる。


「ケンジお兄ちゃん、寒いよ……。早くあっためて」


「わわわ、わかった。ますは綾香ちゃんが布団に入って」


「ひとりでお布団に入っても冷たいだけだよ。ケンジお兄ちゃんと一緒に入りたい」


私は立ち上がり、顔を隠している片手を引っ張り、胸の谷間にぎゅっと挟み込む。柔らかいであろうその感触に、ケンジさんの目尻がだだ下がりした。

ハートの確率♡その恋は突然やってきた

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コメント

2

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ちゃんと要望に応えてくれるあたり、優しい…😖💧

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