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み

エーミール愛されです。
※転生ものです。
※私がにやにやするための文章をAIに手伝ってもらいながらつくっています。
※某ゲーム実況者様のお名前をお借りしております。
ご本人様にご迷惑のかかりませんようご配慮お願いいたします。
『無能と蔑まれ隣国に送られた私、実は現代知識の天才教授だった件 〜帝国の怪物たちが離してくれません〜』
ー第五章 銀の刺繍と翠の灯火ー
いつものように知識の海へ溺れるべく書庫へ向かっていたエーミールは、不意に開いた扉からトントンに手招きされた。
tn「あ、ちょうどええとこにおった。エミさん、ちょっときて」
em「(とんとん……さん?)」
案内された室内には、生地や仕立てを真剣に見つめる鬱先生の姿があった。
ut「お、エミさん。待ってたで」
em「(……こんにちは)」
沢山の高級な洋服が並べられた華やかな部屋に案内され、エーミールは挨拶をしながら首を傾げた。
tn「ちょうどな、エミさんの服が届いたから試着してもらおうと思ってな」
em「(わたしの、ふく?)」
ut「せやで。外に出る時とかちゃんとしたのがないと困るやろ?」
今までは、体の傷を刺激しないように、しんぺい神が用意したゆったりとした患者用の服ばかり着ていた。
だが、傷が癒えてきたことを聞きつけた二人が、服を注文していたらしい。
ut「仕立て屋さんも来とるし、ついでに何着か追加で頼んどこうや」
鬱先生は穏やかな笑みを浮かべ、エーミールを大きな姿見の前に立たせた。
そこからは、まるでお気に入りの人形を愛でるような贅沢な時間が始まった。
tn「……このジャケット似合うなー。エミさん何色がいい? やっぱりブラウン系か?」
em「(え、あの……)」
ut「このベストもええね。これも一着頼んどこうか」
em「(そ…そんなに、いらな…い)」
ut「何言っとんの! 服、一着も持ってないんやからええの! 全部俺らに任せとき!」
遠慮も虚しく、次々と服が合わせられていく。
仕立て屋「トントン様、こちらご依頼頂いておりました特注品でございます」
tn「お、出来たんか…エミさん、 ちょっとこっち来て」
最後に用意されていたのは、帝国の深い夜を象徴する黒に、銀の刺繍が施された軍服だった。
ut「はいはい、じっとしててなー……うん、やっぱりこれで正解やったわ。エミさんの細い腰が映えるなぁ」
tn「あんまり締め付けすぎんなよ。着心地が一番やからな」
鬱先生が手際よく肩のラインや袖口を調整し、トントンが最後に襟元を丁寧に整える。
ut「……おー、ぴったりやな!」
鏡の前で、着せられた軍服の隅々まで眺めるエーミール。 重厚で温かい布の感触に胸が熱くなる。
em「(これ…きて、いいの?)」
ut「何言うとるん、当たり前やんか。エミさんはもう俺らの仲間なんやから」
em「(あ、ありがとう…)」
そんな幸福な静寂を切り裂くように、部屋の窓が勢いよく蹴破られた。
zm「トントン! 大先生! エミさん借りてくで!」
tn「ゾム、どっから入ってくんねん。扉使えや!」
怒鳴るトントンをよそに、ゾムは軍服姿のエーミールを見て目を輝かせた。
zm「おぉ、エミさん! めっちゃ似合っとるわ! 今から街いこや!」
ut「はぁ? ゾム、何言うてんねん……まだ着せたいんが…」
zm「もうええやろ! 今が祭りの準備で一番おもろい時期やねん!ほら、行くぞ!」
ゾムは二人の制止を聞く前に、エーミールの細い腕を引き、廊下へと連れ出した。
城壁の外に広がる城下町は、数日後に控えた建国記念祭を前に、熱狂的な活気に包まれていた。
色とりどりの旗がはためき、屋台からは香ばしい匂いが立ち上る。
zm「ほら、エミさん!ここの名物はこれやねん」
ゾムが差し出した揚げたての肉を、エーミールが頬張る。
その様子を満足げに眺めるゾムだったが、二人の周囲には、彼らを射抜くような無数の視線が集まっていた 。
zm「……街の連中、みんな見てるな。まあ…当たり前か」
ゾムの言う通り、通り過ぎる誰もが足を止め、息を呑んでエーミールを見つめていた。
新調された軍服を纏い、銀縁の眼鏡の奥で知的に揺れる瞳。
その透き通るような肌と凛とした佇まいは、人々の目に強烈に焼き付いた。
「……見たか? ゾム様の隣にいる、あの気品あふれる御方……」
「……あぁ…あの御方が噂の、帝国に舞い降りた女神様か……」
そんな視線に全く無自覚なエーミールは、不思議そうにゾムを仰ぎ見る。
em「(……みんな、こっち、みてる…?)」
zm「……ああ、せやな。目立っとるわ」
em「(やっぱり、ぞむさん、かっこいい…から)」
zm「……エミさん…ほんま……そういうとこやぞ」
食べ歩きをしながら通りを歩いていると、祭りの準備をしている小さな露店が目に入った。
em「(……きれい)」
エーミールが見つけたのは、小さな宝石のアクセサリーだった。
緑色の宝石が揺れるネックレスを、エーミールは吸い込まれるように見つめていた。
zm「これ、一つくれ。……エミさん、後ろ向いて」
手際よく、ゾムがエーミールの首筋にネックレスをかけてやる。
zm「……これ、エミさんにやるわ」
em「(え…こんな、すてきな…もの)」
zm「…付けといて、お守りや」
em「(……ありがとう、たいせつに…する)」
不意の贈り物に、エーミールが頬を緩めて喜んだ、その時。
兵士「ゾム様! 失礼いたします。第四区画で不審な魔力反応です! 応援を!」
zm「チッ……こんな時に……」
近くで警備をしていた兵士がゾムに駆け寄る。
魔力を持たないエーミールを騒動の真っ只中へ連れて行くのは、ゾムにとって最大の懸念だった。
ここは帝国の中心。近くには警備兵士も巡回している。
zm「エミさん、すぐ戻る。ここでじっとしとけよ? 誰が来ても絶対ついて行ったらあかんで!」
ゾムが人混みの奥へと消えていった。
エーミールはゾムからもらった宝石を光にかざし、その輝きを眺めていた。
だが、不意に背後から伸びてきた影が、足元の光を遮った。
「……おい、『ガラクタ』。久しぶりだな」
冷たい牢屋で何度も聞いた、忌々しい声が耳に響いた。
_ドンッ!
抵抗する間もなく路地裏へと引きずり込まれたエーミールは、そのまま冷たい壁へと押し付けられる。
数人の男たちがエーミールを囲む。
それは祭りの喧騒に乗じて潜入していた、聖教国の工作員たちだった。
「軍服まで着せてもらって…… 夜の相手がよっぽどお上手なんだろうよ」
「それなら俺らにも味あわせてくれよ……まずはその澄ました顔、ぐちゃぐちゃにしてやるよ!」
下卑た笑いと共に、リーダー格の男がエーミールの顔を殴ろうと手を振り上げた。
エーミールはゾムからもらったお守りをぎゅっと握りしめ、衝撃に備えて目を瞑る。
バシッ_
肉のぶつかる鈍い音が響く。
だが、痛みは来なかった。
zm「やっと会えたな……クズども」
響いたのは、この世のものとは思えないほど冷酷で、底冷えのする声。
そこにいたのは、殺戮の怪物の顔をしたゾムだった。
「なっ……な、なんだお前……!」
男が振り上げた腕を、ゾムが鋼のような握力で掴み、容易くへし折らんばかりに固定している。
zm「遅くなってごめんな、エミさん」
ゾムの瞳には光がなく、ただただ純粋な殺意が渦巻いている。
zm「……まさかこんなところで聖教国の鼠に出会えるとはな……覚悟しろよ」
ゾムの周囲に、鋭利な氷の刃がいくつも生成される。
それは今にも、絶望に震える兵士たちの喉元を貫こうとしていた。
「ひっ…ゆ、許してくれっ!」
ゾムの瞳は怒りで煮えくり返り、もう誰の声も届かない、修羅の領域にいた。
em(……だめ、ぞむさん……!)
エーミールは必死にゾムの袖を引く。
だが、頭に血が上ったゾムに、その静かな訴えは届かない。
em「(……やめて……!)」
声にならない叫びを上げようとした、その時。
長い間閉ざされていた喉の奥から、せり上がってくる熱い塊をエーミールは感じた。
それは震え、肺を押し上げ、ついに唇を割って溢れ出した。
em「……っ……ぞ、む……さ…ん」
路地裏の湿った空気を震わせたのは、鈴を転がすような、けれど確かな響きを持った小さな声。
ゾムの動きが、完全に止まる。
空中に浮かんでいた氷の刃が、嘘のように霧散し、消えていく。
zm「エミさん……今……声……」
エーミールは、 カサついた喉を懸命に震わせ、今度ははっきりと、縋るように声を紡ぐ。
em「ぞ、むさん……だめ……っ…ころさないで……」
慈悲を乞う震える声に、ゾムの瞳に光が戻った。
逃げ去る工作員たちには目もくれず、ゾムはただ、目の前で唇を震わせるエーミールを凝視する。
zm「……声、出た…ほんまに、出たんか!? 」
ゾムはエーミールを抱きしめ、そのまま高く抱き上げた。
くるくると、喜びを爆発させるように彼を回す。
zm「よかったなぁ! エミさん! ほんまによかった!」
em「は……い…たすけてくれて、ありがとう…っ…」
自分の声で感謝を伝えられたことが嬉しくて、エーミールの目から涙がこぼれる。
ゾムは「泣くなって!」と笑いながらも、その瞳を優しく拭った。
zm「よし、帰るぞ! みんなに自慢せなあかんからな!」
ゾムはエーミールを下ろすことなく、軽々とお姫様抱っこで抱え上げた。
em「…あっ、ぞむさん、じぶんで、あるける……!」
zm「ええねん! 今日は大サービスや!」
賑わう街並みを、誇らしげにゾムはエーミールを抱えて歩いた。
城へ戻るなり、ゾムは医務室の扉を勢いよく蹴り開けた。
zm「しんぺい神!! 大ニュースや!!」
sn「ちょっとゾム! 騒々しいって……えっ、エミさんをお姫様抱っこ? 何があったん?」
奥から顔を出したしんぺい神が目を丸くする。
ゾムは得意げにエーミールを促した。
em「……しんぺい、さん……ただいま…」
しんぺい神の手にしていた書類が、パラパラと床に落ちる。
彼は一瞬だけ呆然とした後、目元を一気に真っ赤にして、エーミールに駆け寄った。
sn「…エミさん……おかえりっ!ほんまによかった……!」
しんぺい神はエーミールの手を震える手で包み込み、ボロボロと大粒の涙をこぼした。
胸元で揺れる緑の宝石は、エーミールの新しい始まりを祝う灯火のように、優しく、力強く輝き続けていた。
コメント
3件

もうemさんの声が出た瞬間zmさんが嬉しすぎて目の前の奴らのことなんか気にせずemさんを抱きしめるのめっさ好きです!!他の人の反応も気になるー!
emさんに声が出た…(;;) これはもう特大ニュースだ⸜( ⌓̈ )⸝ みんな喜ぶよなぁ(((_ _)))うんうん この物語本当に面白いです! これからも頑張ってください!
emさんにやっと声が…😭😭 毎度素晴らしいお話ありがとうございます!