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み

エーミール愛されです。
※転生ものです。
※私がにやにやするための文章をAIに手伝ってもらいながらつくっています。
※某ゲーム実況者様のお名前をお借りしております。
ご本人様にご迷惑のかかりませんようご配慮お願いいたします。
『無能と蔑まれ隣国に送られた私、実は現代知識の天才教授だった件 〜帝国の怪物たちが離してくれません〜』
ー第六章 狂愛の檻ー
医務室の扉が、再び凄まじい勢いで蹴破るように開かれた。
ゾムの叫びと、彼がエーミールを『お姫様抱っこ』で運ぶという異常事態を目撃した幹部たちが、次々と雪崩れ込んできたのだ。
gr「ゾム、何事だ。エーミールに何かあったか……?」
shp「ゾムさん、一体何したんですか……?」
先頭のグルッペンと、不機嫌そうに目を細めたショッピが姿を現す。
しかし、泣きながら診察の準備を急ぐしんぺい神と、困ったように微笑むエーミールを見て、二人は思わず首を傾げた。
ゾムは鼻を高くし、世界一の宝を見せびらかすような顔でエーミールを促す。
zm「エミさん…ほら、もう一回。皆に聞かせたって」
エーミールは皆のほうを向き、その喉を愛おしそうに震わせた。
em「……みんな……ただいま…」
鈴を転がすように小さく、けれど凛とした知性を感じさせる声。
医務室の空気が驚愕で一気に凍りついたように静まり返る。
shp「は、え……? エミさん、今……声……」
ショッピは吸い寄せられるように歩み寄り、夢ではないことを確かめるように、震える指先でその白い頬に触れた。
em「しょっぴくん……?」
止まっていた空気が一気に爆発する。
扉の隙間からチーノとシャオロンが我先にと顔を出し、その背後からはコネシマ、ロボロ、鬱先生、そして大量の書類を抱えたままのトントンまでが顔を揃えていた。
em「……ち… ーのくん、しゃ…おろんさん…」
名前を呼ばれた瞬間、室内はパニックに近い狂乱へと変わった。
ci「うおおお!! 呼ばれた!!」
sho「エミさん、もう一回! もう一回『シャオロン』って言うてや!」
kn「おい待てや! エミさん、俺は!? 俺のことも呼んでや!」
rbr「そんな詰め寄んなやっ! エミさん俺は!?」
ut「はいはい、エミさんが困っとるやろ……エミさん、次は俺の名前を甘い吐息と共にささやいて……」
sho「お前は黙っとけ!!」
次々と名前を請うメンバーに、エーミールは目を白黒させる。
そんな騒ぎを、しんぺい神が涙を拭きながら呆れたように眺めていた。
sn「はいはい、みんな落ち着いて! これから診察やから、あんまり喋らせすぎないの」
トントンが割って入り、「お前らいい加減にせえ!」と一喝する。
しかし、そんなトントンも、エーミールに「…とんとんさん」と控えめに呼ばれると、耳まで真っ赤にして優しくその頭を撫でた。
tn「……おん。おかえり、エミさん……ほんまによかったな」
その場にいた全員の瞳に、深い、深い独占の光が宿る。しかし、そんな歓喜を打ち消すように、ゾムが声を一段低くして告げた。
zm「……街で聖教国の鼠どもが、エミさんに接触してきおったわ」
その場の空気が、一瞬で『戦場』へと塗り替えられた。
gr「……ほう、動いてきたか」
怪物たちの瞳から光が消え、底冷えするような殺意が宿る。
ゾムが路地裏での出来事を報告するたびに、室内の温度が物理的に下がっていくようだった。
sn「…っ! え、エミさん! 怪我してへん!?」
em「……だいじょうぶ」
「よかった」としんぺい神が胸を撫でおろす傍らで、チーノが吐き捨てるように呟いた。
ci「……全員、首から上いらないんとちゃいます?」
sho「てかそいつら何しに来たん? エミさんにちょっかい出すためだけじゃないやろ?」
rbr「……生存確認と……あわよくば気絶でもさせて回収……ってところか…?」
聖教国は、すぐに殺されると思っていた『賠償金』が実力主義の帝国に重用されている噂を聞き、その事実確認のために工作員を放っていたのだ。
gr「許しがたいな……だが、今はまだ形式上、エーミールが不安定な立場にあるのも事実だ。奴らが金と引き換えに返却の交渉を求めてくる可能性もゼロではない」
tn「まあ……この前の賠償金で、あっちの財政はすっからかんやと思うけどな」
ut「……せやから外交ルートを通さず、エミさんに直接接触してきたってことか」
グルッペンが、冷徹な独裁者の顔でエーミールを見つめた。
gr「たとえそうだろうと関係ない。過去も、籍も、何もかもを帝国の名の下に塗り替えればいいだけだ」
エーミール以外の全員が、獲物を見つけた猛獣のように口角を上げる。
gr「エーミール、お前を帝国の幹部として正式に叙任する」
em「……え?」
視線を泳がせるエーミールだったが、周囲の男たちの目は、もはや彼を離すつもりなど微塵もない、粘着質な熱を帯びていた。
kn「まあ……もともとそのつもりやったしな!」
sn「エミさんが元気になってから…って思ってたんやけど……守るためにも早いほうがええな」
gr「建国記念祭の時に正式に発表しよう。聖教国まで聞こえるくらい盛大にな」
盛り上がる怪物たちとは反対に、エーミールは不安げな表情を浮かべる。
em「……みんな……はんたい……しない…?」
zm「それは安心してもええと思うで」
rbr「エミさんは『女神様』として有名だからな。誰も文句なんて言わへんよ」
em「……め、めがみ……?」
戸惑うエーミールをよそに、グルッペンは満足げに目を細めた。
gr「エーミール、一応聞いてやるが……我々と共にこの乱世を歩んでくれるか?」
期待に満ちた視線に包まれ、必要とされている事実を突きつけられたエーミールは震える唇を開いた。
em「……はい……ともに……あるきたい…」
gr「くくっ……それでいい。お前のその類まれなる知識、そして何より我々を魅了して止まないその存在……すべて、帝国の名において独占させてもらう」
建国記念祭まであと2日_
帝国中が異常な熱気に包まれる中、エーミールは城の外廊下を歩いていた。
一人、静かな中庭へ続く回廊へと差し掛かる。
そこへ、冷たい殺気が背後から忍び寄った。
「……いたぞ」
「……回収が無理なら、処分で問題ない……」
「……帝国の駒になる前に消せ」
時間がないと判断した聖教国の工作員たちが、城内へ潜入していたのだ。
エーミールが正式に幹部となれば、手出しは即『宣戦布告』となる。
これ以上の帝国の躍進を阻むため、彼らはエーミールを亡き者にしようと牙を剥く。
エーミールがその気配に気づくことなく歩いていると――前方から急な突風が吹いたあと、明るい声が響いた。
sho「あー! 見つけたっ! エミさん、こんなとこにおったん?」
ci「もう、探したわ! まだ準備終わってへんから行きますよ!」
シャオロンとチーノが両脇から腕を抱え込む。
em「……しゃおろんさん……ちーのくん」
ci「んーっ! やっぱり名前呼ばれるの最高! 耳が幸せ!」
sho「ほら、皆待ってるから。エミさん、こっちやで!」
二人は楽しげに彼を連れ去り、姿が遠くなっていく。
「……チッ、邪魔が入ったか……一旦退くぞ」
工作員たちが一歩後ろに踏み出した瞬間、音もなく二人の死神の影が降り立った。
shp「……逃がすわけないでしょ」
zm「あんとき、エミさんが逃がしてくれたのに懲りひんなぁ」
背筋を凍らせるような冷気が廊下に走る。
ゾムの瞳は、蛇のように獲物を捉えて離さない。
zm「俺らの宝物を盗もうなんて……身の程知らずにも程があるわ。お前ら、ここがどこか分かってんの?」
「なっ……! 貴様ら、これは外交問題だぞ!」
shp「外交? ……不法侵入してるあんたらのほうが問題だと思うんすけど。まあ、今から『最初から存在してない』ことになるから関係ないか」
「……ッ! 仕方がない! やれ!」
工作員の一人が指先から猛烈な劫火を巻き起こす。
zm「……あーあ。そんな大声出したら、エミさんに聞こえてまうやんか」
ゾムが溜息をつきながら軽く手をかざす。
ただそれだけの動作で、迫り来る炎が水に包まれ、猛火は一瞬にして美しくも残酷な氷の柱へと変えられた。
「クソッ……なんなんだ……っ!」
shp「騒がしいっすね。エミさんの耳に障るんで、さっさと黙ってもらっていいですか?」
ショッピが冷淡に銃口を向けると、工作員が必死に氷の壁を幾重にも展開する。
しかしショッピの放った銃弾は、魔力により凄まじいスピードにのり、ガラス細工を壊すような軽い音と共に貫通する。
shp「あ、避けなくていいですよ。無駄ですから」
「ガッ……!?」
喉を正確に撃ち抜かれた工作員が、声も出せずに崩れ落ちる。
「っ!な、まだだっ!」
残された数人が死に物狂いで魔力を込め始めるが、それよりも速く、ゾムの影が彼らの懐に滑り込んだ。
zm「……遅いねん。俺、そういう待ち時間嫌いやねん」
ゾムの氷の刃が、工作員の四肢を刈り取った。
切り口は瞬時に凍りつき、痛みを感じる暇さえ与えず命を奪っていく。
em「……いま、なにか……おと……」
遠くの角を曲がった先で、エーミールが足を止めた。
不安げに振り返ろうとするのを、シャオロンが優しく前を向かせる。
sho「あー! 今のは厨房でデカい鍋でも落としたんとちゃうか?」
ci「そうそう! あ、そうだ!今日の夕飯のリクエスト、今のうちに聞かせてや!」
カチッ、という乾いた引き金の音。
ショッピが最後の一人のこめかみを撃ち抜くと同時に、ゾムが周囲の『残骸』を氷の粒子へと粉砕し、一筋の煙さえ残さず大気へと霧散させた。
em「……! いま、やっぱり……っ!」
嫌な予感がし勢いよく廊下の角まで走り戻り、先程までいた場所を振り返る。
エーミールの瞳に映ったのは、静まり返った無人の廊下。
そして、何食わぬ顔でこちらに手を振るゾムとタバコに火をつけるショッピがいるだけだった。
zm「エミさーん!急いでどうしたん?」
shp「何かあったん?そんな怖い顔して」
廊下には埃ひとつ落ちておらず、ただ、冷たく澄んだ空気が流れているだけだった。
em「……ぞむさん、しょっぴくん……」
ショッピは懐に銃を隠し、ゾムは音が聞こえないよう操作していた風向きを静かに元に戻した。
shp「……エミさんの綺麗な瞳に、あんなゴミ映らなくて良かったっすね」
zm「せやな……さ、エミさん。みんな待ってるで」
ゾムは優しくエーミールの肩を抱き、再び歩き出す。
その背後で、先程まで誰かが存在していた痕跡は、冷たい風と共に完全に消え去っていた。
コメント
1件
この物語本当に面白いです! みんながemさんをどれだけ 愛しているかがグッと 伝わってきます(T ^ T)