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な_、何でこんな事になってるんだ…!?
芥「……(ムスッ)」
敦 (…うわ、滅茶苦茶不快そう…。そりゃそうだよな…。閉じ込められるのが僕とだなんて不快だよな…。……それに、閉じ込められる場所も場所だし…。…箱の中って、どうなってるんだ…???しかもこの箱超狭い……。)
芥「…おい。」
敦「…な、何……??」
芥「…貴様の仕業か…?」
敦「はぁ!?何で僕が…!!!…と言うか、僕が好んでそんな事するように見える…!?お前と二人きりなんて気まずすぎるんだよ…!!!」
芥「…ほう。」
敦「…あっ……。」
敦 (…まずい事を口走ったような気がする…。…でも出方も分からないし…、狭くて身動きが取れない…。兎に角開くまで待つしかないか……。…こういう時に太宰さんが居ればすぐに出られるのに…。…早く出たい…。気まずすぎる…。)
芥「……。」
敦「…。」
芥「…貴様、もう少しそっちに寄れ…。狭い…。」
敦「…そ、そんな事言われたって…僕だって狭いんだよ…!!」
敦 (…と言うかなんで閉じ込められるのが芥川となんだ…???気まずすぎて死にそう…。…変に動いたら足が芥川の……、言いたくないけど当たっちゃうし……。…もうどうすればいいんだよ…!!!)
敦「…ッ…。」
敦 (…ヤバい。そろそろこの体勢キツイ…。身動き取りたいのに芥川が居るから取れない…。当たったら何言われるか分かんないしどうしよう…。)
芥「……。」
敦 (…此奴ずっと黙ってるし…!!何考えてるのか分かんない…。…それにそろそろ腕が限界…。取り敢えず一旦後ろに下がって__…。)
〔ツルッ…!!〕
敦「…わっ!?」
芥「…ッ!?」
〔グリッ……〕
芥「…ッ”…!!(ピクッ)」
敦「……え…_?(サーッ)」
敦 (……嘘…__。)
芥「…人虎…ッ…、さっさと腕を退けろ…💢」
敦「…そ、んな事…言われたって…身動き取れないんだから仕方ないだろ…!?…僕だって早く退かしたいよ…!!」
芥「…貴様ァッ…!!!💢」
敦「…え、ちょっ…何で!?理不尽…ッ!!!と言うか暴れるなよ…!!!」
〔ガッ…!!〕
敦「…いたたたッ…!!痛い…!!髪の毛引っ張るなよ…!!💢」
〔ググッ…〕
敦「…ちょっ、動くと余計_ッ…!!」
〔グラッ…〕
芥「…ッ!?」
芥 (…まずいッ…!!!)
敦「…わっ…!?」
〔ドンッ…!!〕
敦 (…な、何でこんな事に……??…余計悪化してるような気がする…。…と言うか何これ…??何で芥川に壁ドンされてんの…??…顔近い…。…__近くで見ると芥川って、…綺麗だな…。)
芥「…巫山戯るな…!!何故こんな事になる…!?」
敦「…知らないよ…!!!」
芥「…何故貴様は僕の顔を見る…!!気色が悪い…!!」
敦「…酷い…ッ!!!」
敦「……と言うか、芥川が暴れるからだろ…?何で何でもかんでも僕の所為にするんだよ…!!」
芥「…煩い…!!!喧しい…。…唯でさえ気に食わぬ貴様とこんな狭い箱の中に閉じ込められて気分が悪いというのに、何故貴様はそう無神経に__!!!」
敦「…煩いなぁ…!僕だって嫌なんだよ…!!」
敦 (…何で此奴は何時もこうなんだ…??…そんなに僕の事嫌いなら無視すればいいだろ…!?…僕だってお前と二人きりで閉じ込められて嫌だけど…_、…嫌なはずなのに、嫌って思いきれない自分が嫌なんだよ…ッ…__。…馬鹿みたいだ…。僕ばっかり……。…結局、幾ら僕が芥川の事を好きだって、芥川には関係ないんだ…。だって此奴は、僕の事が嫌いなんだから…_。)
敦「……。」
芥「…何故黙る…!解決方法を考えろ…!!」
敦「…もう出られないよ…。…解決方法なんかない…。」
芥「…何故貴様が期限を損ねる…??」
敦「……煩い…。…もううんざりなんだよ…ッ!!!」
芥「…!?」
敦「…何かある度にいっつも僕にグチグチ言ってきて…!!…どうせ一緒に閉じ込められたのが僕じゃなくて太宰さんなら喜ぶんだろ…!?お前太宰さんの事好きだもんなぁ…!!」
敦「……馬鹿みたいだ…。…何で僕ばっかりこんな思いしなきゃならないんだよ…ッ!!!」
敦 (…あーぁ、もう最悪だ……。…恥ずかしい…。…絶対芥川に嫌われただろうな…。…芥川の事馬鹿にして、…おまけに好き放題キレて…。……こんな人間、好きになる訳ないよな…。)
分かってるよ…。太宰さんに敵うはずないって……。…でも僕だって、もしお前とこうなれたらとか…、こういう関係性になれたらとか色々考えちゃうんだよ…。夢見たっていいだろ…???…夢くらい、幸せにさせて欲しい……。…だってこの恋は、現実で叶うはずもないのだから…__。
敦「……御免…。(ボソッ)」
敦「…早く、誰か助けに来てくれると良いね…。…あ、ほら…、太宰さんとか……。」
…素直に言えない自分が大嫌いだ…。
僕は結局、何がしたかったんだ…?