コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「はぁ」
1時限目の英語が終わり、礼をして着席した 空太(くうた)はため息をついた。
「はぁ」
ほぼ同時に隣からもため息が聞こえてくる。
「マネしないでよ」
あとで息を吐いた 杏葉(あずは)が、空太をギロリと見てくる。
「透子(とおこ)」
「そんなとこ。無性に気になるんだよね」
考えていることは同じようだ。
しかし、考えているだけでは動きはなく、1週間経っても変化はなかった。
その間、透子は学校にくるのは、ほんの少しの時間だけで、話をするタイミングさえない。
仕事が順調であるのは感じるのだが、前よりも距離ができてしまったような気がする。
「透子は、どんな中学時代を送っていたのかな」
杏葉は、机の上に広げてある英語の教科書を片づけようともせず、つぶやくように言った。
「聞いたことないね。そもそも、透子と仲良くなる前も、ロクな噂を聞かなかったし」
一部は事*************
****************************
***********
*********************
************
******************
*******************
************