「 ありがとうございました っ ! 」
mtk side .
そう 若井と 声を揃え 深くお辞儀する 。
正直 、 思い出していることは 僕だってびっくりしている 。
お医者さんも 、
「 奇跡としか 、 言いようが ないですかね … 、 」
と言ってたほどだ 。
でも 、 言えない 。
正直 地震が起こるのは 、 何か勘づいていた 。
直接 地震が起こると 思っていたんじゃない 。
不吉なことが 起こると思っていたのだ 。
そういうことは 多々 ある 。
でも 、 若井まで 影響を及ぼしたのは 初めてだった 。
・・・
病院を出て 車に乗る 。
あの時以来だ 、
「 あの時以来だね ? 笑 」
「 ぇ 、 声出てた !? 」
「 いや 、 なんとなく ? 笑 」
「 岩井 きっもぉ ~ 笑 」
「 おい ! 」
こういう会話だって 久しぶりだ 。
懐かしくて 、 愛おしくて 、 この時間が 、 ずっと続きますように 。
もう2度と あんなことが起こりませんように 。
僕は寝る前に みたのと同じ 、 若井の横顔 。
その後に 、 苦しそうな 、 若井の顔 。
また頭が ずきりと 傷んだような気もした 。
「 でももう こんなこと 、 起こんないよね 。 」
そう口にしたのが 本当の最期だった 。
end .
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