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「ライ、落ち着いた?」
『…ぅん、ごめんね』
「ねぇ、ライ。
…詳しく、聞かせてくれる?」
『…おれの、こと、置いてかない…、?よね、』
「うん、置いていかないよ。大丈夫」
…いつも僕を置いていって、勝手に”光”に、”ヒーロー”になったのはライなのに。
ライは、僕を鳥籠の中にでも閉じ込めるつもりなの?笑
『……さっき、人、を…殺した。
殺した、のは…西の方の市民で、俺を見るなり”魔術が使えなかった出来損ない”…とか”此処にお前は必要無い”“機械如きでヒーローなんて”…って、言って、きて』
「うん。」
『いつも、なら…いつもなら…我慢…できたっ筈なのに』
「…いつもと違う何かがあったの?」
『……子ども、助けられ、なくて』
『それで、っそれ、で』
『………そのせいで、真に、受けちゃって』
『おれ、は…おれは…』
「…ライ」
『ちがッ、こんな…こんなこと…したかったわけじゃっなく、て…!』
『だって、おれは、ヒーロー…で、みんなを、救うべきで』
『でも、おれだって、ニンゲンで…』
「ライ!」
『ぅあ、ごめ、ごめん…おれ……』
「良いよ、大丈夫。大丈夫だからね。」
そう言って、またライを_今度は僕から、抱き締める。ライがちょっとでも話しやすくなるように。
『…こんな、ことしちゃって、おれ、もう…ここには…ヒーローでは、きっといられない、から』
『何処か、遠いとこに…行って、…死んでくる
これで、罪滅ぼし…なんて、出来ない…けど』
今にも罪悪感と焦りと不安に押しつぶされてしまいそうなライに、僕は言った。
「ね、ライ。それなら、僕も一緒に連れてってよ」
.。.:*☆PROFILE
伊波ライ/いなみ らい
西(__区〜__区担当)のヒーロー
チーム(グループ)等は無し
単独で任務。
人間。