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ペ「しにがみっ危ない!!」
し「え?」
僕は状況を理解する間もなくぺいんとさんに突き飛ばされた
し「うっ…!!」
直後、トラックが猛スピードでぺいんとさんのもとへ突っ込んでいくのが、僕の目に入った。
1本の電話が俺達のシェアハウスに入った。
電話に出るとそれはうちの近くの大きな病院からで、内容はぺいんとが交通事故に遭い病院に搬送されたというものだった。
俺とトラゾーは急いで病院に向かった。
病院に着くとぺいんとはすでに救急治療室にいて、待合室にしにがみくんがうなだれた様子で座っていた。
しにがみくんに話を聞くと、トラックの運転手が走行中に持病で意識を手放してしまい、そのまま買い物中のぺいんとと死神くんの元へ突っ込んでいったのだという。
し「でもぺいんとさん…僕のこと庇って…そのまま…っ」
しにがみくんは自分のパーカーの裾を固く握り目には涙をためている。
ト「しにがみさんのせいじゃないよ」
トラゾーは優しくしにがみくんに声をかけ、背中をそっと撫でる。
それを合図にしにがみくんは目にためていた涙をポロポロとこぼしだし、鼻水もずるずるとすすりだした。
だが、トラゾーの表情からも少しの怒りを感じる。
その怒りはしにがみくんやトラックの運転手に向けての怒りではなく、過去の自分への後悔から来る怒りだろう。
それは俺も同じだ。
なぜ二人きりで買い物を頼んでしまったのか
なぜあの時間帯で買い忘れに気づいてしまったのか
なぜ買い物に行かせたのか…なぜ…なぜ……
考えれば考えるほど俺の心はどんどん締め付けられていく。
…ぺいんと、会いたいよ。
手術は成功した。
生死を彷徨うほどの大怪我だったが、異常なスピードで傷が回復している!と担当したお医者様も驚いていた。
でも、ぺいんとさんはまだ目を覚さない。
事故から1週間が経とうとしていた
僕はあの日から毎日ずっと病室に通っている。
し「ぺいんとさん……あなたがいないと暇だよ…」
そう言って点滴だらけのぺいんとさんの腕をそっとなぞる。
ぺいんとさんは動かない。でも、バイタルは安定しているから問題はない。少しだけホッとする。
し「いつもうるさい人が黙ると、結構心配するもんだな〜!…喉乾いちゃった…」
ぺいんとさんが眠っている間も近況報告をずっとしているからな〜、と1人で呟いて1回のコンビニへ飲み物を買いに行った。
し「ふ〜…意外と一階との行ききが辛いんだよね〜」
「体力がないんじゃないのか?」
し「いやいや〜そんなことはな…」
は?と僕は顔を上げる。
そこには先ほどまで、ベッドで眠っていた男がこちらを見ていた。
し「ぺ…ぺいんとさぁぁぁぁぁぁん!!」
僕はそのままぺいんとさんに抱きついた。
よかった…二度と目をさまさなかったらどうしようかと…
そんな事を考えていると…
「離れろよ、暑苦しい」
ぺいんとさんは僕のことをベリッと剥がした
し「だってぇ〜!!……ん??」
よく見ると僕がぺいんとさんだと思っていた人は黒髪で、目も赤い。髪の分け目も違う…?
し「え…お…お前は、だれだっ…!?」
「あ〜…自己紹介はまだだったかな」
そのぺいんとさんと瓜二つな青年はニヤリと笑って言った
ダ「俺は…ダークぺいんと。暫くは世話になるぜ?しにがみ」
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