近々出すと言っておいてかなり時間がかかってしまいました。申し訳ございません。
どんな感じで行くかめちゃくちゃ迷ったんですよねぇ……あ、今回はzmemの兄弟パロなんですけど
ヘラってるzmさんか純朴なzmさんかイカれてるzmさんか
迷走しまくりまして……
結局今回は弟役って事で可愛い系?のzmさんにさせて頂きました。
では、どうぞ……
zmem【赤い果実】
物心ついた頃から
僕は兄の事が好きだった
それは兄弟としてでは無くて
恋愛対象として兄のことを見ていた。
小さな子供の舌っ足らずな言葉では、自分の本当の想いが伝わる事はなくて
昔はそれがもどかしくて仕方なかったけれど、今考えると周りの大人には勘づかれていたのかも知れない。
血の繋がった兄弟を、ましてや同性である『兄』を好きになる事が、異常である事を知ったのは小学校に上がってすぐのこと。
それからはなるべく兄とは関わらないようにした。兄への想いを無くす為に。
中学校に通うようになってからは、何人かの女と付き合ったり、抱いたりした。けど、やっぱり兄の事ばかり考えてしまって長続きすることは一度も無かった。
その度に「やっぱり自分は兄の事が好きなんだ」と、嫌でも自覚してしまって
もし、この想いを伝えたら
兄は…
エーミールはどう思うだろうか
そんな事ばかり考えた。
気持ち悪がられるだろうか?
悲しむだろうか?
縁を切られるだろうか?
拒絶されてしまうだろうか?
それとも
いつものように…笑って許してくれるのだろうか?
「ゾム?」
「…っ……エミ兄?」
「あぁ、良かった。なんか今日えらいしんどそうやったから……」
「……」
「お粥作ったんやけど、食べれそう?」
「……」
「…どうしたん?やっぱしんどい?」
「……」
「ゴメンな?ちょっと触るよ」
エミ兄の冷たい手が、額に当たる。
「うーん……熱は無さそうやけど…っうわ!?」
離れていく手を掴んで、その手首にキスをした。
離さないように、強く手を握って。
「…エミ兄、聞いて……」
「…僕…ボクな……ずっと、ずっと前から……エミ兄の事、す…好きやった。兄弟とかじゃなくて、こ、恋人になりたい方の…好き……」
長い長い沈黙
息が苦しくなる様な時間の中、俯いた兄の顔を覗いて、ハッと息を飲む
真っ赤な林檎みたいに顔を染める兄
……なぁ、エミ兄
本当に……
本当に、期待しても…ええの?
はい、いかがでしたでしょう
手首へのキスがあったと思うんですけど、手首へのキスって『強い好意』とか『欲望』と言った意味があるそうです。
時間かかった割にちょい微妙かも知れませんね……すみません。
リクエスト下さっていたsypemもなるべく早く書き上げますのでもう少々お待ちください。
では、また次の作品で……
コメント
3件
とても好きです! 顔真っ赤なemさん可愛い😍
好きやわ、ʚ̴̶̷̆ ̫ ʚ̴̶̷̆
両想いであってくれ… いや両想いか🫣!