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「 さて…掃除でもしますか… 」
ナチュはひらひらと靡く着物の袖を掃除を
始めようとたすき掛けにして止める。
「 まず、主人の周りの廊下からしましょうか…
主人の部屋は無暗に入れませんし… 」
桶に汲まれた水に雑巾を浸す。
ぎゅっと絞ると水がじゅわりと溢れる。
少し湿る雑巾を床に宛てて走らせる。
十分と思うまでそれを続ける。
木の芽に沿って走らせる。
廊下も、縁側も。食堂や洗面所は水回りも掃除をした。
「 此れで少しは快適に過ごせますね。 」
自分の気が済むまで主人の為に働く。
其れが自分の幸せに繋がるから。