コメント
1件
やめろ、やめろ、やめろ。
頭の中で制止する自分がいる。けれど身体はもう一人の自分に支配されていて、眠る海生に吸い寄せられるように近づいていく。
やがて頭の中の声がやみ、こぽこぽと水槽の中に空気を送る音だけが残った。
時間が止まったみたいに静かだ。
「…」
海生の息遣いを感じるほどに近づいた、その瞬間。
ガチャガチャ──バタン!
「っ!」
玄関のドアを開ける音がして、はっと我に帰る。
慌てて身体を離したところで、帰宅してきた海生のお父さんがリビングに入ってきた。
「あれ?…海生のお友達、かな?」
少し日焼けした浅黒い肌に、カジュアルなチノパンという出で立ち。明らかにオフィスで働くサラリーマンとは違う雰囲気を醸し出していた。
人当たりの良さ**********
**************************
****************
************************
*****************************
************
******
************