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こんにちはー!
色んな方に見ていただいて嬉しいです✨✨️
叶『』葛葉【】
『此処は…??僕の部屋…』
僕はいつの間にか自室の布団に寝かされていた。
『(鬼様が姿を変えてからの記憶が無い…)』
記憶は無いし、確かに倒れたはずなのに、着物には砂埃一つ付いて居なかった。
ふと部屋のふすまが空いた
【おっ!起きたか当主サマ。全く、当主なのに霊気に弱いなんて…この先が心配だなぁ。】
なぁ?と僕に語りかける姿はさっき僕が見たはずの鬼の姿ではなく、少しだけ見慣れたいつもの姿に変わっていた。
僕の布団の横に腰掛けると鬼様は話を続けた。
【お前、見えるのか?】
『見える、と言うのは?』
唐突な話しすぎて少し戸惑いはしたが正直に答えなければ、神様からの問なんて何という幸福か…
【あれだよ、低級の奴らだよ。あのー…】
『霊や妖怪ですか?』
鬼様はそれだと言わんばかりに強く頷いた。
【それだ!それ!見えんのかよ。】
『まぁ、はい。結構はっきりと…』
【そーか…お前ははっきり見えるのか。】
鬼様は珍しく顔を曇らせる。
『(そんなに珍しいものなのだろうか…父やお祖父様も見えていたと聞いたのだけれど…)』
鬼様は僕の顔をまじまじと見ながらもう一度
【前の当主サマもその前の当主サマも、みえてはいたが、お前みたいにはっきりは見えてなかったんだよ。】
『え?でも、見えるのはこの家に産まれるのなら当然の事で…』
【ちげーよ。はっきり見えるのがいけないんだ。】
『(はっきり見えるのが…いけないこと??)』
鬼様は顔を曇らせたまま僕を心配そうな目で見つめる。僕はその綺麗な赤い瞳に吸い込まれそうな気がして目を逸らす。
鬼様はそんな僕が気に入らなかったのか僕の顔を覗き込む。
【ついてるんだよ、お前。】
『へ?何が、ですか…???』
【いや、ついてた。だな…もういねえよ、安心しろ。】
『(いやっ、安心?安心とは?何か危ないものが?)』
僕は鬼様の言葉に強さを感じながら恐る恐る聞いた。
『何が、ついていたんですか…?』
鬼様は僕が怖がっているのを分かっているはずなのに僕を怖がらせる様な話し方をする。
【いや〜、どうだろうなぁ?俺には当主サマの肩に女の霊がついていた様に見えたんだが】
怖さでプルプルと震える僕に鬼神様は笑いかける。
【いやっ、そんな怖がんなよ〜。お前神社の当主サマだろうが(笑)それにしても、見えるのに自分についてる奴は見えないんだな…】
『それは…多分お祖父様の術です。僕は憑かれやすいそうで、霊や妖怪に怯える僕を見かねてお祖父様が僕に憑かないように、術をかけたんです。僕が5の時でした。』
鬼様は目を丸くさせて僕の額に人差し指を当てる。
【うーん。これかぁ…もう時効だと思うから言うが…】
『はっ…はい。』
【切れてるぞコレ。5年前位から、】
『え?切れてる?もう、術はかかっていないって事ですか?』
鬼様は僕から顔を逸らし、肩を震わせながら
【ふっ、ふふ。いやっ(笑)まぁ、そうだな。5年前からずっと憑かれっぱなしって事だ。(笑)】
『ちょ!?ちょっと!こっち向いて下さい!笑わないで!!!』
本当に不甲斐ない…当主サマなのに、幽霊や妖怪に怖がるなんて…