愛を知らない少女 第七話
オリバー「…なるほどね。てことは大地のレニア家から依頼を受けたってことだよね?」
レイン「その可能性ある!」
ローレン「それって危なくね?もし調べられたりしたら、誘拐犯って疑われたり…」
レオス「でも、誘拐した犯人はこの前逮捕されたんですよね?」
ローレン「でも、誘拐したっていう証拠はないし、今は虐待で逮捕されてるし…」
レイン「でも、ユウのことを本当の家族のところに戻すなら調べなくちゃ!」
オリバー「そうだね。貴族のパーティーっていうんだったら、ホワイト家も来ているかもしれないし。」
ローレン「…わかった。俺も行く。」
レイン「え?!」
ローレン「上にホワイト家の事件のことを話して、潜入捜査ってことにすればなんとかなるだろうし。」
オリバー「…本気かい?」
ローレン「もちろん。」
オリバー「…なら、協力しよう。僕も外に怪しい人がいないか確認したりはできるから、そうすればレイン君の負担は減るだろう?」
レオス「私も協力しますよ!」
レイン「…よし!じゃあ当日頑張ろ!!」
当日
レイン「ユウ〜?」
ユウ「どうしたの?」
レイン「ちょっと任務入ったから行ってくるね。夜ご飯は用意しといたから!」
ユウ「ボディーガードのお仕事?気をつけてね。」
レイン「ありがと!じゃ、いってきまーす!」
ヒリス「あ、レインさんですか?」
レイン「初めまして、レイン・パターソンです。」
ヒリス「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ。改めましてヒリス・レニアです。本日はよろしくお願い致します。」
レイン「はい、お願いします!」
ヒリス「レインさんはおいくつなんですか?」
レイン「25歳です!」
ヒリス「でしたら私より年上なんですね!若々しいので、20歳くらいかと…」
レイン「え、ありがとうございます〜!ヒリスさんはおいくつですか?」
ヒリス「私は今17歳です!」
レイン「え、めっちゃ大人びてますね!」
ヒリス「よく言われます。次期当主なので、お勉強は小さい頃からしているんですよ。」
レイン「たしか、レニア家でしたよね?私この国の人間じゃないので少し調べたんですけど、魔法使いの話って本当なんですか?」
ヒリス「えぇ、本当ですよ。そのせいで命を狙われることがあるんですけど、最近多くなって…」
レイン「そういうことなんですね…」
ヒリス「…前にホワイト家の跡継ぎが誘拐もされましたし。」
レイン「?!」
ユウ「暇だな…」
???「やっと見つけましたわ!!」
ユウ「?!誰?」
ライナ「わたくしは、ライナ・エンブラウン。あなたを保護しに来ましたわ!!」