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まってそうだったあしろ隊長のだった忘れてた
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
恋人?僕に??
いるはずがない。
そもそも、どこでそんな誤解が生まれたのか、
保「恋人ですか?いやぁ、いませんねぇ」
内心疑問だらけだが、それを表に出すことはない。
自分は昔から心を隠すのが上手いと思う。
保「なぜ、そんなことを聞くんです?」
鳴「……」
鳴「…首の、」
鳴「この噛み跡はなんだ」
少し待って、口を開いたと思ったら、その口からこぼれた言葉を飲み込む
夜だからか、普段より低く響いた声、初めて聞いたその声に、心臓がビクリと跳ねた。
いや、声もそうだが、彼の、鳴海隊長の手が、ボクの首に触れている。
言葉を理解した瞬間、あぁ、と納得した。
ここで誤解が生まれた理由を知った。
保「これは_、」
言ってもいいのだろうか、この人に、亜白隊長のクセについて
ダメだと、思った。
でも、この人の瞳が、僕からの言葉を待っている気がして、嘘も、騙しも許さないと、言っているような気がして、つい、言葉が漏れた
保「、亜白隊長が」
鳴「…亜白ォ?」
名前を出した瞬間、彼はあからさまに嫌そうな顔をした。
その後「セクハラか?」と聞かれたので、誤解を解くべく、できる限り悪い印象を与えないように、説明をする。
説明が終わっても彼の眉間からシワが消えることはなかった。
口を尖らせ、こちらを見ている
説明の後に「ふぅん」と短い返事をしたきり、言葉が紡がれなかったため、僕はまた片付けに戻った。
片付けた後、僕は隊長室を後にした。
正直、鳴海隊長との時間は心臓に悪い。
ずっと一緒に居たいのに、いつも離れたくなってしまう。
おやすみなさいと挨拶をして、彼から返ってきたのは一瞬の視線だけ。
それでいい。どうせ、もとから脈なんてない。
僕の好きな人、僕が好きになった人は、他人に興味がなく、自分の領域に、誰かを入れることがない。
その領域に入れた人は、僕の知る限り、長谷川さんと、四ノ宮長官の2人だけ。
羨ましいと思うと同時に、僕だけが入りたいと思う独占欲。
あの人の特別になりたいなんて、叶うはずもない願いは、墓まで持っていくつもりだ。
僕の初恋は、綺麗だなんて言葉では表せない。ドロっとした黒いもの。
たまに隊員達に向ける笑顔も、称賛の言葉も、声も、存在も、全て僕だけに向けられればいいと思ってしまう。
自分がこんなに独占欲の強い人間だったのを、初めて知った。
こんな醜い嫉妬、絶対に見せられない。
綺麗なあの人に、僕は不似合いだろう。
ー鳴海fyー
____、また亜白か。
たとえ噛みグセがあったとして、なんであいつはそれを受け入れてるんだ。
おかしいだろ。
こんな夜中に資料まで届けに来て、そんなに亜白のために尽くしたいか。
これだからあいつは気に入らん。
、ボクだって……