テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あじさい。
146
#塩レモン
comi
1,939
ゆきむら
2,033
仕事が終わり掃除をして受付へ急ぐ
俺から誘ったのに遅れたらカッコ悪いし
そうして受付に着くと
はやとはまだきていなかった
少しだけホッとする。
約束…忘れたわけじゃないだろうし
適当に店内見渡すのも中々機会ないし?
とか変に強がって
しばらく無心でフラフラ歩き回っていると
「仁人!!」
その声に振り返ると
いつもとは少し違うきちっとした格好だった
似合いすぎてて直視できない…
そのままはやとはこちらまでくると
俺を見てふっと笑う
こいつ今絶対ちっさいなぁって思ったな?
まぁ事実だから…
いいけどさ、
いやよくないわ。
「ほら、帰るぞ」
いつも一緒に帰る時は、はやとが
「ほーら!かーえろ?」
って甘々で言ってくるが今日は俺から誘ったから俺が言う!!
とか思ってたのに思った以上に弱々しい声が出て泣きそうになる
はやとの顔が見れずそのまま店から出る
するとはやとも急いで後を追ってくる
「…それでー?話したいことって?」
本題に早速入ろうとするせっかちなはやとくん
少しはさ、そのー、たわいもない話しようよ?
早いって心の準備が…ね?
今日は言うって決めてた、けど
いざとなると逃げたくなってしまうのが俺だ
怖いよ
振られたら?元の関係に戻れなかったら?
はやとは俺のことが好きって言ってた
でもあれが冗談もしくは本当だとしても
もう好きじゃないなら?
とか色々考えてしまう
ずっと黙っている俺に違和感を覚えたのか
少し寄ってくる
そういえば今日いつもより少し距離あったな、
なんで距離空けたんだろ…
まてまてまて全部嫌な方向に行くなこれ?
ポジティブに考えていこう???!
と1人脳内会議をしていると
「俺が好きなんでしょ?」
俺を見てふっと笑いながらそういってきた
まただ
またどこかで聞いたことあるようなセリフ
なんとなく俺のセリフっぽいけど、
言われたのなんか悔しいな…
というか気づいて??????
いつから?え???怖い怖い怖い
やっぱりテレパシーかなんかで俺の心の中のぞいてんじゃねぇのか?
とか、さらに困惑する俺をまた笑う
するとまた寄ってきたかと思えば
くるっと視界が回った
そして気づけばはやとの腕の中にいた
デカくて包み込んでくれるような暖かさ
なんという安心感?
本当に恋人のように俺を大切にぎゅっとハグしてくれる
でもなんでハグ???
「仁人、」
「はい?」
なんだろうすごく怖い、何言われるんだ?
と身構えていると
「付き合おっか。」
「はい…はいぃ????」
不意打ちで腑抜けた声が出た
俺が聞き返すとゲラゲラ笑うはやと
なんで笑うんだよ!
こっちは真剣だし身構えてたのに、、酷い
ていうか付き合おうって、
「ね、返事は?」
まだ返事もしてないのに恋人に甘えるようなトーンが俺の身も心も震わせる
ずるい男だな、こいつはほんとに
…長らくこの気持ちに気づいてなかったというか知らないふりしてたけど
もう飽きましたんでね、というか
もう自分に嘘をつけなくなったんでね
認めてやりますよ。
悔しいけど、
こいつが
佐野勇斗が好きだってこと
「…俺でいいなら」
「なんか、仁人らしいね笑笑」
「バカにしてる???」
勇気を出して答えたのに返しが雑すぎる!
なんなんこいつ?!?!
でも、そんなところも好きなんだよなぁ
ほんっっっとになんか悔しい!!!!
とかなんとか心の中で悔しがっていたら
さらにぎゅっと抱きしめて力を強めて
俺のことを1ミリもこぼさず抱きしめてくるはやと
この距離感が懐かしい感じがしてなんか切ないというか、なんとも言えない気持ちになる
距離が近くなって耳元にかかるはやとの息が
少々くすぐったいけど
嫌じゃない、それだけは確かだった
俺自身、はやとの純粋な愛で埋め尽くされるような感じがした
まるで前々からこうなる運命だったようなそんな気もする
慣れてないしまだよくわかんないけど
この人となら明日でも何年でも何日でも
どこまでも一緒にいたい。
そうはやとの腕の中で
不意に思った。
「仁人。」
どこか甘えるようなトーンで話しかけてくる
その度に頭の中うるさくなって
全身に熱が回る感覚がする
こいつで俺ドキドキしてんだな
そうやって自覚するたびにまた熱がどんどん回っていく
…なんか悔しいわ。
つか今日、俺悔しがりすぎじゃね?
まぁいい…けど…さ?
「なに?」
俺が顔を上げてはやとを見上げる
少し寒くなってきたせいか鼻の先が少しだけ赤い
それすらも愛おしいと思う。
「好きだよ」
そう迷いのない目でも言葉でも伝えてくる
いつもこうやって先に言ってくる
俺が言おうとした時に限って
マジでテレパシーで通じ合ってるとか馬鹿らしいこと思うけど
それが本当でも嘘でも
俺とはやとは通じ合ってる、と思う
保証はないけど
たまには、少しくらいは
素直になってもいいのかな
「…俺も」
消えそうな小さくて弱々しい声でつぶやく
顔がぶわっと熱くなった気がした
俺の小さな声が聞こえたのか
さらに抱きしめる力を強めた
…そろそろ苦しいぞ?
まったく…純粋な君ってやつは本当、手に負えないなぁ
少しは遠慮しろよなお前も違って
その、小さいん…だから!
照れ隠しするようにはやとの温もりを逃さないようにぎゅっと
俺と違って大きな背中に手を回して
抱きしめた。
以上で
「純粋な君ってやつは」
は完結といたします。
ここまで長かったですが読んでいただきありがとうございました。
2000いいねももらっていい作品かどうかは私には分かりませんが、
皆様のご支援があったからこそ完結できました、
おまけも投稿する予定なのでよければそちらも読んでいただけると嬉しいです。
本当にここまで読んでくださりありがとうございました。
それではまた次のお話で。
コメント
10件
夢小説いま次の章出ました!
完結おめでとうございます! 今回はM!LK彡のネタ?がたくさん入っていて面白いと思いつつも2人がくっついたことに歓喜しかないです! また新しいお話も見させてもらいます!
どうでした?夢小説?