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両性類

6 - 第6話 手放す

♥

848

2022年07月08日

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両性類

Yoongiside

もう何もかも嫌になって、諦めたくなって今日の講義は全て休むことにした。

そっと、ピアノの蓋を閉じる。

塞ぎ込んだはずの心がわなないて、震えて、涙なんか流そうとするから、モノクロにしたヒョンとの思い出と一緒に無理やり押さえつけた。


静寂という音が流れる音楽室を後にする。洋服はぴったり体に合うようになったのに、どこかスカスカな気がした。


音を立てないように扉を閉めて、淡い期待を抱いていた心も共に鍵をした。


つかつかと廊下を進む。

やがて騒がしくなり、中央階段まで戻ってきた。今日はこのまま帰ろうと思ったのに



『あっ、ユンギ〜!!』

なんて、呑気な彼の声がしたから。

いとも簡単に、閉じ込めたはずの心と期待とが一緒くたに自分に舞い戻ってきた。

いつもの顔で振り返られる気がしない。涙を流してしまう気がする。


そうしている間に、彼は俺の隣に並んだ。

『やぁ〜、無視なんて酷いぞー、今度なにか奢らせるからなー?』

そんなの、嬉しい。まだ一緒にいても、いいですか。仲良く話して、何か食べて、いろいろ経験して。分かり合って、知り合っても、いいですか。


キュッと心が締め付けられて、視界が滲む。この顔がばれないように俯く。

『ユンギ?』

優しい声。あなたは、俺を裏切らないの?

『どっ、どしたの!?泣いてる。』

『ねぇ、何か言って。心配だよ』

心配してくれて、そんな言葉をかけてくれて。醜い俺には不釣り合いなものばかりだけれど、その愛情を受け止め続けていいですか。

「…ひょんは、俺を嫌いにならなかったんですか。」

『…え??』

「あんな、ところを見せてッ…気持ち悪いって、思わなかったんですか」

『何か勘違いしてる気がする。あんなところって、どんなところ…?いつのことかわかんないや、ごめんね?』



あれ。と思考が止まる。ヒョンは、あの姿の俺を認めてくれたんじゃなくて、俺じゃないと思ってた、、の…?

ぐるぐると頭の奥で止まった思考が渦巻きだす。

ヒョンに秘密は伝えられなかったのか。

ヒョンは未だに上辺だけの俺を心配してくれている。

思考と共に視界まで渦巻きだして……

耳鳴りがして……

感動や感情、そして意識を手放した。










⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ピョンピョン やぁ、にときゃと申すぜよ。今日はね、校外学習で浅草行ってきた!メロンパン2個食べたww


今回のお話どうでしたか〜?|´-`)チラッ

いいね800、コメ3ついったら、次のお話出します!

「好きなってごめんなさい」も書かねば!忙し忙し!…(´・ω・)イソイソ

(だからシリーズは掛け持ち厳禁だとおもったのに…!まぁ楽しいです(*´ω`*))


次回もお楽しみにー!いいね、コメ、フォローよろしくお願いします…*_ _)

この作品はいかがでしたか?

848

コメント

26

ユーザー

んふふ笑 可愛いなメロンパン2個って… 今日の作品も最高だったよ(^^)

ユーザー

最高過ぎるー!続き気になる💭👀✨

ユーザー

やっぱりニトキャちゃんの表現好きだなぁ…。言葉が美しいよね…///ほんと。 メロンパン2個美味しかったかい?♡

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