両性類
Yoongiside
もう何もかも嫌になって、諦めたくなって今日の講義は全て休むことにした。
そっと、ピアノの蓋を閉じる。
塞ぎ込んだはずの心がわなないて、震えて、涙なんか流そうとするから、モノクロにしたヒョンとの思い出と一緒に無理やり押さえつけた。
静寂という音が流れる音楽室を後にする。洋服はぴったり体に合うようになったのに、どこかスカスカな気がした。
音を立てないように扉を閉めて、淡い期待を抱いていた心も共に鍵をした。
つかつかと廊下を進む。
やがて騒がしくなり、中央階段まで戻ってきた。今日はこのまま帰ろうと思ったのに
『あっ、ユンギ〜!!』
なんて、呑気な彼の声がしたから。
いとも簡単に、閉じ込めたはずの心と期待とが一緒くたに自分に舞い戻ってきた。
いつもの顔で振り返られる気がしない。涙を流してしまう気がする。
そうしている間に、彼は俺の隣に並んだ。
『やぁ〜、無視なんて酷いぞー、今度なにか奢らせるからなー?』
そんなの、嬉しい。まだ一緒にいても、いいですか。仲良く話して、何か食べて、いろいろ経験して。分かり合って、知り合っても、いいですか。
キュッと心が締め付けられて、視界が滲む。この顔がばれないように俯く。
『ユンギ?』
優しい声。あなたは、俺を裏切らないの?
『どっ、どしたの!?泣いてる。』
『ねぇ、何か言って。心配だよ』
心配してくれて、そんな言葉をかけてくれて。醜い俺には不釣り合いなものばかりだけれど、その愛情を受け止め続けていいですか。
「…ひょんは、俺を嫌いにならなかったんですか。」
『…え??』
「あんな、ところを見せてッ…気持ち悪いって、思わなかったんですか」
『何か勘違いしてる気がする。あんなところって、どんなところ…?いつのことかわかんないや、ごめんね?』
あれ。と思考が止まる。ヒョンは、あの姿の俺を認めてくれたんじゃなくて、俺じゃないと思ってた、、の…?
ぐるぐると頭の奥で止まった思考が渦巻きだす。
ヒョンに秘密は伝えられなかったのか。
ヒョンは未だに上辺だけの俺を心配してくれている。
思考と共に視界まで渦巻きだして……
耳鳴りがして……
感動や感情、そして意識を手放した。
⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ピョンピョン やぁ、にときゃと申すぜよ。今日はね、校外学習で浅草行ってきた!メロンパン2個食べたww
今回のお話どうでしたか〜?|´-`)チラッ
いいね800、コメ3ついったら、次のお話出します!
「好きなってごめんなさい」も書かねば!忙し忙し!…(´・ω・)イソイソ
(だからシリーズは掛け持ち厳禁だとおもったのに…!まぁ楽しいです(*´ω`*))
次回もお楽しみにー!いいね、コメ、フォローよろしくお願いします…*_ _)