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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
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夕食の準備中。いるまは手伝うわけでもなく、なつの背後にぴったりと張り付いて、その肩に顎を乗せていた。「……なつ。……やっぱり佐藤にコーヒー奢るの、やめない? 俺が代わりに100杯奢るからさ」
「……まだ言ってるのかよ。しつこいぞ、いるま」
なつが呆れて答えても、いるまの腕はなつの腰をがっしりとホールドしたまま。
「だって、なつが俺以外の男に笑いかけてるの、耐えられないんだもん。……俺、今日一日で寿命が3年くらい縮んだ気がする……」
相当な重症だ。
なつは溜息をつき、火を止めて包丁を置いた。
なつはくるりと振り返り、驚いているいるまの首筋に自分から両腕を回した。
いつもは「離せ!」と抵抗するなつからの突然の密着に、いるまは目を丸くして固まる。
「……なつ……?」
「……お前が、あんまりうるさいから。……ほら、……これで満足か?」
なつは顔を真っ赤にしながらも、いるまの胸に自分から額を預けた。
「……作戦とか言って、不安にさせたのは悪かったよ。……でも、俺が好きなのはお前だけだろ。……佐藤はただの同期。……お前は、……俺の、特別な恋人だ。……わかった?」
上目遣いで、消え入りそうな声で伝えられた愛の言葉。
いるまの心臓が、なつの体に伝わるほど大きく、速く打ち鳴らされる。
「……なつ。……今、なんて言った? もう一回言って。……お願い、録音したい……」
「するな! 一回しか言わねーよ!」
いるまは感極まったように、なつを壊れ物のように優しく、でも力強く抱きしめ直した。
「……卑怯だよ、なつ。そんなこと言われたら、もう何も言えなくなる。……あぁ、もう、……可愛すぎてどうにかなりそう……」
「……っ、……うるさい。……コーヒーも、やっぱり奢るのやめるから。……だから、もうモヤモヤするなよ、いるま」
「……うん。……なつが自分からこんなに甘えてくれるなら、佐藤のことはもう許す。……あ、でも、明日の朝5分だけハグさせて。……いや、10分……」
「……増えてんじゃねーよ!」
キッチンで抱き合う二人。
なつくんの勇気ある「自分から」の甘やかしで、いるまくんのモヤモヤは一瞬で幸せな熱に上書きされた。
結局、その後の夕食は二人でくっつきながら、いつまでも甘い時間を過ごすのだった。
コメント
1件
ああもう、この完璧な甘やかし返し……! なつくんが自分から腕を回して「特別な恋人」って言っちゃうの、反則級に可愛いです。いるまくんが「録音したい」ってなる気持ち、すごくわかる……。普段はツンツンしてる子が照れながら素直になるところが、もう本当に尊くて。キッチンで抱き合う二人の温度が伝わってくるようでした。今夜はきっと幸せな余韻に浸れそうです🌷