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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
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「……おはよう。今日の資料、実に見事だ。全員、よく頑張ったな」朝一番。部長席に座るいるまは、いつもなら「数字が甘い」と一喝するところを、なんと満面の笑み(しかもキラキラしたオーラ付き)で全員を褒めちぎった。
部下たちは顔を見合わせ、ヒソヒソと囁き合う。
「おい、今日の部長、どうしたんだ……? 怒るどころか、コーヒーまで淹れてくれたぞ」
「絶対になつくんのおかげだよな。なつくんが機嫌取ってくれると、俺たちの生存戦略がめちゃくちゃ楽になる……」
昼休み。佐藤を中心とした部下たちが、なつを給湯室に連れ込んだ。
「なぁ暇、お願いだ。部長をさらに『無敵モード』にするために、お前、会社でも部長を呼び捨てにしてくれないか?」
「はぁ!? バカ言うな! ここは会社だぞ!」
「いいや、部長は絶対喜ぶ! 部長が喜べば、午後の会議の厳しいツッコミも無くなるんだ。俺たちの命はお前にかかってる!」
「……えぇ……」
「ほら、練習だ! 呼んでみろ! 『いるま』って!」
佐藤たちに囲まれ、なつは顔を真っ赤にしながら、誰もいない給湯室の隅で小さく唇を動かした。
「……い、……いるま」
「声が小さい! もっと心を込めて!」
「……っ、いるま! ……これでいいだろ!」
「……呼んだか? なつ」
ガラッ、と給湯室のドアが開いた。そこには、いつの間にか背後に立っていた本物のいるま部長。
佐藤たちは「ヒッ……!」と悲鳴を上げて散り散りに逃げ出していく。
「……あ、いや、……いるま部長。今のはその、練習っていうか……」
なつが慌てて敬語に戻ろうとすると、いるまは一気に距離を詰め、なつを壁際に追い込んだ。
「……今、聞こえた。なつが俺を呼び捨てにしてくれたの。……あぁ、ダメだ、もう仕事に戻りたくない。今の、もう一回言って」
「……っ、……嫌だよ! みんなに言わされてただけだし!」
「いいだろ? さっき部下たちが言ってたぞ。『なつくんが呼び捨てにすれば、部長はもっと優しくなる』って。……正解だよ。なつに名前を呼ばれたら、俺、君の望みなら何でも叶えちゃう自信がある」
いるまは、なつの耳元でとろけるような声を出しながら、ポケットからこっそり二人の大好物のチョコを取り出した。
「……ほら、一回呼んでくれたら、このチョコあげる。……二回呼んでくれたら、今日の残業、俺が全部代わってあげる」
「……っ、……ずるいぞ、お前は……!!」
結局、部下たちの期待通り(?)、なつくんが赤面しながら「いるま……」と呟くたびに、いるま部長の機嫌は天井知らずに上がっていき、その日のオフィスはかつてないほど「平和で甘い空気」に包まれるのでした。
コメント
1件
ああ、もうこの回は最高でしたね(笑)いるま部長の「キラキラしたオーラ付きの笑顔」から、給湯室での呼び捨て練習、そしてまさかの本人登場からの“ご褒美システム”確立まで……全部が可愛くてニヤニヤが止まらなかったです。部下たちが「生存戦略」って本気で言ってるところもツボですし、「呼び捨て一回でチョコ、二回で残業代行」って取引の狡猾さといるま節が炸裂してて。会社という公の場だからこそ滲む二人の距離感と甘やかし合いが本当に愛おしいエピソードでした!