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こんにちは!
さんちゃんです。
胃腸炎で何日も寝込んでいました😭
地獄の5日間を終えて、私は強くなりました。
少しくらいの吐き気には屈しません。
では、強くなったさんちゃんが書いたお話、見ていってください!
段ボールの中で眠っている『ナニカ』の肩を、そっと揺さぶる。
「…明楽?」
呼びかけても、返事はない。
もう一度、今度は少し強く揺らす。
そのとき、まぶたの隙間から、ゆっくりと光がこぼれた。
『ナニカ』と目が合う。
けれど、その瞳は人間のものとは違っていた。
硝子玉のようにどこまでも透き通っている、黄色。
「…おはよう、琉輝!」
聞き覚えのある声。
音の高さも、語尾の柔らかさも、何もかもが明楽だった。
でも、違う。
ほんのわずかに、どこかがズレている。
懐かしくて、苦しくて、少しだけ怖い。
「…明楽?」
俺の問いに、明楽は小首をかしげ、微笑んだ。
「そうだよ?久しぶり。…それと、ただいま!」
そう言うと、俺の首に腕を回し、思いきり抱きついてくる。
この感じ。
前にもあった。
俺が会社で怒られて、家で一人反省していたとき。
明楽は同じように抱きしめて、こう言った。
「俺のために、そんなにがんばらなくていいんだよ!」
そう言いながら、俺の頭を撫でてくれた。
「ふふっ…懐かしいね。この感じ。」
そう呟く明楽の、透き通る瞳が、確かに俺を映していた。