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13
あんな普通の日が、私にとって最悪の日になるなんて、
あの時はまだ考えもしなかった。
ー突然の出来事ー
私は、この日普通に過ごしていた。
いつもと変わらない先生、いつもと変わらず怒られて、
一緒に怒られた友達と愚痴を言い合う。
はずだったー。
突然、友達の声が響く。友達の地雷に触れてしまったようだ。
突然のことに、私はカッとなった。
そういう意味で言ったんじゃないのに、変に怒られたからだ。
私たちはその日、続くはずだったいつもの日常を、自分たちの手で壊した。
『じゃあ、もう絶交しよう』
友達が言った。いやー。もう友達じゃない。他人だ。
『分かった』
私はそう言った。その後に、あんなことが起こるなんてー。
その次の日、私は学校に行った。
いつもと変わらない景色、いつもと変わらない日常。
ただ、私の生活の中で、『あの子』だけがすっぽり抜けている。
学校に行った。あの子はまだ来ていない。
気にしなくていいのに、どこかあの子を考えてしまう。
先生が言った。
「大切な話があります。」
「なに〜?」「なにが〜?」
さんですが、昨日、事故でお亡くなりになりました。
誰?先生は誰のことを言ったのか。
でも、今日来ていないのは、私は端から確認していった。
今日来ていないのは、
昨日喧嘩したあの子だけだー。
近くの親友に聞いた。
「こんなこと今聞くのも悪いんだけどさ、」
「うん?」
「亡くなったのって誰?」
「聞いてなかったの!?」
「 さんだよ。」
「誰さん?」
「だーかーら!」
「 さん!」
私はこれ以上聞くと親友が怒ると思ったので、
深くは聞かないことにした。
だけど、聞かなくても見ればわかる。
昨日絶交した さんだ。
ん?誰さん?
そもそも私は誰の話をしているの?
誰の話どころじゃない。
昨日はなにがあったのか。
そもそも今は何の話をしているんだ?
記憶がなくなったわけじゃない。
思い出せないけど、私の人生には、
今言ったその誰かが関わっていた。
いつもと変わらないはずなのに、何か一つだけ、
ぽっかりと穴が開いてしまったような。
そんな感覚がしたー。
「あーー」
「あーり」
「緋李!」
「はい!」
「今授業中だよ?」
親友が言った。
私は周りを見た。
1ー。2ー。3ー。
1人足りない?
「ねえねえ。」
「今日って1人休み?」
「休みはいないよ?」
「1人いなくない?」
「緋李、まだ寝ぼけてるんじゃないの?」
「うーん。」
私が何に気がついたのか。
それを、考えたくない。
考えること。その真実に気づくことが、怖くなってしまった。
あの日結局、私に何が起こったのか。
それは、誰も知るはずのないこと。
End
あとがき
やっほー!緋李だよ〜!
これが、私の過去の秘密の一つ。
他にもあるけど、そのお話は、また別の物語でー。
コメント
4件
え、面白い
うわあああ…これ、めっちゃ切ないし怖い😭💔 「絶交」した次の日に相手が事故で亡くなるって、しかも名前が思い出せないってラストの狂気やばすぎる…! 日常のちょっとした言い合いが取り返しつかない未来を呼ぶって、ほんと胸がギュッてなるよ。 緋李ちゃんの「ぽっかり穴が開いた感覚」の描写、すごくリアルで涙出そうになった…。 第1話でこれか〜続き絶対読みたい!!次のお話待ってるね🌸✨