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ご本人様関係✕


地雷🔙



書きたいところを書いたので、お話は繋がってません⚠️


体調不良系がありますので注意を…⚠️


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中心人物を軽くご紹介



赤さん


とある田舎病院の先生

ここ数年、患者の瑞さんを担当

重度の面倒くさがり屋 (瑞さんと遊ぶ際は別)



瑞さん (年齢は低め)


とある田舎病院の患者さん

小さい頃から病弱、持病があり入院を繰り返し。

担当医の赤さんと仲がいい。

家庭環境は酷め。

誰とでも仲良く慣れるのが長所








「見てみて〜前よりも高く飛んだよ〜!!」

『お〜そうだなぁ』


青い空と白い紙飛行機。


思ったよりも遠くに行き、俺は声に出してしまう。


病院の広々とした屋上。


晴天の下、俺とこさめ二人で飛んでゆく飛行機を眺める。






「よーしこさめが勝ったから退院する日数増やしてね」


こさめは誇りげに俺を少し見下した。


悔しい、とは思うが、約束は約束だから、何も言わず頷いた。










「なつくんなつくん見てみて〜」


軽く様子を見に来るとこちらに気づいたのか、ベットから離れ、こちらに近づいてきた。


『何してたんだ〜?』


うちの病院には患者が少ない分、様子を観に来れる。


「紙飛行機折ってたの」


ベット近くを見ると、赤や黄色、他にも何十色ものの折り紙が散らばっていた。


けれど、中には少しクシャッと折られている不器用な紙飛行機もちらほら…


『綺麗にできたな』


俺のほうが上手く…なんて最悪な言葉が頭によぎったが、俺は軽く笑い頭を優しく撫でた。


こさめはそれにビビったが、数秒で受け入れてくれ、ふふ、と声に出して笑った。





ある日こさめが熱を出した。


『久しぶりに熱出したなぁ…』


俺は初めてかのように驚くが、これは初めてではなかった。 まぁ久しぶりと言っているしな…(


こさめは体が弱く、一時期はベットから起き上がれないと言う状態があった。


けれど最近は熱はあまり出さず、軽く体調が悪いだけ、ということだけ、


「なつくん苦しいよぉ……」


ガラガラとした声で、俺に助けを求める。


『お〜、大丈夫だからな…』


頭を撫でると、安心したのか涙を流した。




体が燃えるように暑い。


汗も大量に出て、少し息がしにくい。


死にそう…


いや、本当に死にそうな思いは何度もしたのに、


こんなので死なない、と分かっていても、そう思ってしまう。


『なつくん苦しいよぉ…』


大好きな先生の名前を呼ぶ。


微かな小さい声で呼ぶと、先生は気づいてくれた。


『お〜、大丈夫だからな…』


その瞬間、優しい声と共に、頭部に温かくて大きい手がこさめの頭を左右に移動して頭を撫でた。


温かいけど、冷たい。


こんな暖かさは初めてで、思わず涙を流してしまった。


昔の嫌な記憶も全部この人に埋め尽くされそう。


幸せだなぁ…


そう思いながら眠りについた。











今日は1年に一度の検査の日。


『持病が悪化してないといいな』


検査室までこさめと話しながら歩く。


「うん」


何か話そうか、と思ったが気付いたら検査室はすぐ目の前。


俺はノックを3回する。


すると、奥の部屋から入ってどうぞ〜と言う声がした。


『じゃあこさめ入ろうか、』


横に居るこさめは返事をせず…


『あれ、こさめ?!』


廊下の奥を見ると、ほんの小さい姿が一つ…


「おーい、入らないの〜…?」


検査室から出てきた医者…


俺はこさめが逃げたということしか頭に入っておらず、


『やべー…こさめが逃げた…』


「え、まじで?!」


『ちょ、追いかけてくるわ!!』


俺はその一言だけ残して追いかけた…が、


「ちょ、らんくん離して〜!!」


「ヤーダネ〜もっとこさめとスキンシップしたいもん♡」

「らんくん…き、」


「酷?!」


変わったやりとりが続く。


何故らんがこさめと居るのか、聞いてみた。



同じ仕事場で働いているらんが運よくこさめが逃げているのを見かけたらしい。


らんはこさめが初めて来たときからよく接していたし、普通の先生よりかは仲が良い。それにこさめの行動や仕草は何となく分かるらしい。 え、なんで知ってんだ、怖((


と、まぁ逃げたこさめを捕まえてくれたことはありがたい。


『こさめすぐ終わるからさっさと行こうぜ』


「え〜…でも注射したりするじゃん…」


ぶーぶーと嫌がるこさめに俺は無視して、検査室に入れさせた。


『はい、さっさと終わらせるぞー』


「え、待って、いやだああああ!」










「お前なんかいらない」


「この家から出てけ」


「お前のせいで金が足りないの」


「お前なんか…お前なんか死ねばいいのに」


冷たい視線が何度も感じる。


頭がぐるぐると回り続けて、どうにかなりそう。


吐き気がする。


胃の中から何か吐き出しそう。けれど胃の中は空っぽ。


これは夢?


苦しい。


誰か助けて…なんて声も届かず、ただ目を瞑ってあの人の声を呼ぶだけ。


「大丈夫か?」


顔を上げると優しいあの人の顔。


知ってる声。


「俺とこっちに来よう。ほらおいで」


手のひらをこちらに見せた。


『先生…』


不安でたまらなくて、大粒の涙を流しながら、近寄った。


先生は抱きしめてくれた。


暖かく…


『あれ、冷たい?』


いつものような暖かさはなく、冷たい。


先生の体はぴくっと動いて、ついこさめは先生を見た。


『ぁ、』


先生じゃない。


知らない、


どろどろと溶けながら黒い何かがこさめを包む。


「君はここでずっと一緒に」


あぁ…飲み込まれる…


息ができない。


開けていた目を、瞑ってしまった。






「お〜起きた、おはよ」


目を開けると視界の端に先生がいた。


『先生…おはよ』


「顔色悪いけどなんか怖い夢でも見たのか?」


『少しだけ…』


覚えていた最悪の悪夢は何事もなくこさめの記憶から消えていった。









『外だぁ〜』


病院に建てられた小さな公園。


患者が見えるように近くに窓が取り付けられたり、ちゃんとしている。


周りを見回す。


以外に人は少なく、田舎だからか空気が美味しい。


「こさめにとっては久々の外だな」


『うん!』


いつもはベットの下だから余計にうれしい。


一歩歩くと草の音がする。


もう一歩、もう一歩。


この感触が、歩けることが嬉しくて、つい走った。


少しだけどはっ、と自分の息がして、太陽に照らされて。


『わっ、』


でこぼことした石に気づかずかず、顔が草に当たった。


膝がじんと痛む。


けれどそれまでもがうれしい。


病院ではケガをしないから。


「大丈夫か?」


『うん』


服についた土を手で省く。


「あ、ごめん俺少し頼まれた仕事あるから行ってくるが一人で大丈夫か?」


『うん行ってらっしゃい』


先生の後ろ姿を見送りながら、手を振った。



芝生の上に寝転がる。


空がよく見えて、蝶が花の蜜を吸っている。


『綺麗だなぁ』


息を吸ってはいて、吸ってはいて、何度も繰り返す。


体調もよく、外に出られること、今日は凄くいい日だな。


そう思った時、何かを感じ取った。


『…誰か居るの?』


小さい公園の外に一つの人影があった。


好奇心で近寄る。


他の音なんてただの雑音。


『誰かいる、』




「久しぶり」


自分よりも背が高く影が大きくできた。


見上げるとニヤける一人の人物。

あぁ、来た…この人は会っちゃ駄目だ。


自然と汗がでて、草にぽたりと雫が落ち、跳ねる。

ぐっと息を呑み、怖いという感情が押し寄せる。


「こんな体になっちゃって…さぁお母さんと帰りましょう?」


手を握られる。


白い肌に細い手。顔もそこそこ綺麗。普通の男なら堕ちるのだろう。


でもこの顔とは裏腹に、とんでもないことをする最悪な母親。


こんなやつとは二度と関わりたくもなかった。


『ぁ、でも今は入院中…』


緊張して声が出にくい。


「そんなのどうでもいいじゃないの!お母さんの言う事聞いてくれるよね?」


この人はなんの常識も通じない。


したいことは全部この顔で、体で。


『離してっ…!』


急に腕を掴まれた。


女であまり力がないはずが、自分はこの人よりも小さく、病弱体質、握力もそんなにない。だから、抵抗できない、


先生が見える場所からは程遠く、先生が自分が居ないと気付くくらいしか手はない。


逃げ出せる、先生が助けてくれる、という解決方法は、自分の小さい脳では考えられなかった。



助けて。


必死に心の中で叫び続ける。


「それじゃ行きましょうか」


あぁ、駄目だ。


無理だ。あの地獄に戻るんだ、




そう諦めた。





「ちょっと待ってください!!!」


『先生っ、』


「あの、この子うちの患者なんです、」


「はぁ?だからなんですか、私は、この子の母親です。」


「母親…」


「そうです。もういいですか?」


「駄目です。この子はいま入院中。勝手に抜け出されては困ります。」


「知らないわよ、!」


「っ、母親なら何をしてもいいんですか?」


「この子震えてます。きっと家で何か酷いことでもしたんじゃないんですか」


「違うわよ、ただっ!」


「ただ?」


「…」


「もし連れていくというのなら最悪、警察という手もありますよ」


「はっ、なんで、」


「母親でも、入院中の子どもを連れて行くのは駄目かと。」


「もし退院する、という場合なら担当医にお話をお願いします。」


「っ、何なのよっ」







「大丈夫か?」


『先生っ!!』


不安でいっぱいだったのが、先生の声でふと不安だったのが安心に変わった。


屈んで自分と同じ背くらいで手を広げる。


先生との距離が少しある中、こさめは先生のもとに走った。


時間は夕方。


葉っぱの色が空の色と同色になり、風が吹き芝生が風の方向を向く。


『怖かったよぉ…』


へそを曲げて先生の体の中に包まる。


大泣きしながら先生に寄ると下手な苦笑いをして頭を撫でた。


こさめよりも大きな手。


「席を外してごめんな」


先生の声は、今までで聞いたことのない鼻声で、今から泣きそうと思うくらいの声だった。



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四千超え…疲れました…🥱

よければ頑張ったのでいいねを🥹

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