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「花月、ちょっといい?」
「は、はい……。」
柚さんに廊下に呼ばれた。結愛ちゃんたちには聞かれない方がいいと言っていたけれど、どうしたんだろう……?
「柚さん、どうかしましたか…?」
「私の気のせいなら忘れてほしいんだけど……もしかして、花月を吸血鬼にしたのって聖じゃなくて、泰揮……?」
「え……?」
「花月の目の色、黄色と緑だからなにかあったのかなって。」
「……そうです。体を重ねたのは……泰揮クンです。でも、このことは誰にも言わないでください。」
「別に言わないけど……。でも、いつか私以外にも気づく人いるかもしれないから気をつけて。」
「は、はい……。」
「話はそれだけ。花月は完全な吸血鬼になったんだろうけど、この世界の人たちは皆が皆優しいわけじゃない。だから……。」
「分かっています。この秘密は守り抜きます。皆を傷つけないためにも。」