私は生まれた時から明らかに他の子との扱いの差があった。
モブ「おじさんっ!これ買って欲しいっ!」
おじさん「ああ…もちろんだよ…!」
奏『おじさん…私も…』
おじさん「ああ”?ダメに決まってるだろぉ?そんなことくらい自分の頭で考えられるだろ…?」
泣くと頭を掴まれて、
叫んだら体に痣を付けられて、
反抗したら首を絞められるの。
誰かに助けを求めても無視されて
お風呂の中に乱暴に入れられて溺れそうな時もあった
私が”イイコ”じゃなかったら家の外に出されて
「気持ち悪い目をしやがってッ、!」
って、
私の目は特殊な色をしている
自分から見て左が緑で右が蒼。髪は紫で”悪魔”って言われてた。
それから何年経っただろう。私は私に似た目をしている子が居る、とおじさんに聞いた
「悪魔なら悪魔同士一緒の方がいいだろ?」
そう言ってその子の家に連れていかれた。
その子は桃色の髪をしていて、毛先は少し黄色く美しかった。
目は私と同じ色。私とは反対の位置。
だが、私とは違う。くすみ、全てを諦めたような目ではなく、
光を見ている、希望があるような。期待に満ち、輝いていた。
「ねぇ、君。名前は?」
見た目よりも甲高い声をしている。
『…名前なんて無い。』
私はそう答えた。だって、本当に無いんだから。
「へ~…私はなつだよ、よろしくっ!」
「じゃあさ!特技とか…好きな事とかある?」
…ある。おじさんが他の子の為に楽器屋に行って、バイオリンを買ってきた。
『バイオリン…、』
「ふーんッ!バイオリン!良いねぇっ!」
「ちょっとやってみてよ!」
…え?
「あのおじさんがくれたんだよね~、バイオリン。」
な、なら。今なら好きに弾ける…、?
『うん、やる。』
『ど、どうかn』
「すッごく綺麗ッッ!!」
「なんかこう…心にドーンッって来て…ばばばーんっ!ってなって…ドキドキする!!」
『……ッ…』
「…あ、ごめんっ!遮っちゃった…!でもね!でもね!」
『……と、』
「…?」
『…っ、ありがとうッ!!』
「…!いい笑顔だよっ!!」
それから何ヶ月か経った頃、なつが言い始めた。
「私ね、自由になりたいの」
『……、自由、?』
「うん、自由。
何処へでも行けて好きな様に動けるの、周りからも何も言われなくて…」
『……凄い、な』
「…え?」
『私にはそんな夢、見れないよ』
「……夢じゃないよ、本当になれる」
「着いてきてくれる?君も」
『…いいね、それ
面白そう。』
「…、!でしょッ!?面白そうでしょっ!!」
『うん、すっごく』
「じゃあさ!じゃあさ!手始めに…」
私達は手始めに
”この村を壊すことにした”
キラキラしてた。
炎が盛って、燃えて、家も、人も
みんな玩具みたいに壊れていく。
思えばこれが、私達の狂った序章だったのかもしれない。
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1000文字行ったんでとりま切ろっかな…前編後編に分けます!!
それじゃ!!
コメント
19件
まじで好こ なっちゃんあたしより年下だよねほんとに??((( 言葉選びまじで天才✨ 国語の成績ぜったいいいじゃん..
あぁ、好きだ…なんでそんな語彙力が…?もう…ほんと好き…大好き…