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後日
あれ以来、仁人は本当に後輩にあげるのをやめたらしいが、その割には最近どんどんものが減っている気がする。
どこに消えてんだ?という疑問は残るものの、俺のおねがいを今も忠実に守っていると思うと本当に可愛い。
ニヤケてしまいそうになるのを抑えて、YouTubeの撮影をする。
今日は柔太朗以外のメンバーで「ゆるゆる質問コーナー」というのをする。
主演ドラマもあり忙しくさせてもらっているため相変わらず休息らしい休息は取れていないが、最近はM!LKでの仕事も格段に増えたおかげでメンバーといれる時間が多くなり、俺としてはそれが癒しになっていたりする。
仁人にも会えるしね笑
そうこうしていると、撮影が始まった。
やっぱりこいつらといると楽しいなぁと思いながら仁人が選んだ質問に答えていく。
今は「最近のマイブームは?」という質問に答えているところ。
俺がホワイトボードを導入した話をしていると、太智の一言で仁人が心配そうに俺を見つめてきた。
最近はお互いに忙しくて一緒にいられる時間が減っていたため仁人は前ほど俺の生活状況を把握できていない。だから余計に心配なんだろう。俺が焦って、寝る時間は増えてると言うと安心したのかホッとしたような表情に変わる。
分かりやすくて可愛い。
太智のマイブームに爆笑して、次は仁人の番。
仁人は元々自分のことをあまり話さないし、最近のことは俺も知れていないからシンプルに興味がある。
何を話すかとワクワクしていると、仁人が
「捨ててるな」
「どんどん物を捨てて」
と話し出した。
だから家から物が減ってんのかと自分の中で合点がいき、口からへぇ〜と気の抜けた声がもれる。しかし、油断したのも束の間、太智からの質問の答えは予想外のものだった。
「後輩とかにあげたりする?」
「あげない もう捨てる」
……へ?もう、すてる、、?
その言葉を聞いた瞬間、俺は思わず仁人の方を見てしまう。
え、確かにあげないでとは言ったけど、、
いや、まあ、そう…か。
自分はいらないのに人にあげるなと言われたら、ゴミ行きか…いやいやいや。
自分で言っといてなんだが、古着でもなんでもやりようはあっただろうに。
…もしかして仁人にとってはそれも”あげる”に入るのか、?いやでも、後輩にって俺言ったよな、、?
俺がぐるぐる考えている間も、なんだか、ちょいちょい仁人からの視線を感じる…。
分かってる、分かってるって、、ゴメンナサイ。
この圧はつまりそういう事ですよね、?
“俺に言ったからには、お前もあげんなよ?”
言葉にしなくても伝わる。
怒るでも文句を言うでもなく、ただジリジリと目線の圧をかけてくる。
俺が一番苦手なやつ、、(泣)
なんとか逃げたくて服を手放せないアピールをしてみたけど、怖くて顔見れん、。
なのに、ついクセで昔の話をし出したら仁人の顔を見てしまった。
あ、やべっ。
目が、笑って、ない、、。
撮影終了後
スタッフさんの片付けを手伝いながら仁人と2人になったタイミングで話しかける。
「…あのー、仁人?」
「なんですか」
敬語こわ。変に緊張してきた、、。
「結構前に言った、後輩にものあげないでってやつさ…」
「…」
「そのー、やっぱり、、あげたかったらあげても、いいよ、?」
「へー。いいんだ。」
「え」
「そんなホイホイ変えられる程度の気持ちで人の行動制限してたんですね。」
…やばいやばいやばい。
めっちゃ怒ってんじゃん!いつから、?
少なくともあの日は怒ってなかった、と、思う。そもそも仁人ってめちゃめちゃ後輩にあげたい!って感じじゃないし。なんならあげたくなさそう。なんだ、どこで間違えた俺!
「ちがっ、そうじゃなくて!俺のせいで仁人が気分悪くしてんなら嫌だなぁ、って、、まじでほんとそれだけだから!!」
「…ふっ、焦りすぎ笑 別に怒ってねーから。」
「っっなんっだよ〜〜ビビったぁ、嘘かい。」
「いや、嘘でもないけど」
「えっ」
なんやこいつ。さっきから俺の感情ジェットコースターなんだけど!?
「嘘じゃないってか……後輩にあげないってのはいいんだけどさ、お前、人のこと縛るんなら自分ももうちょい自重しろ。」
「勇斗の場合、キャラとして定着しちゃってるから急に何もしなくなるのは変だし、あげるなとは言わん。ただ、頻度は減らせ。」
「はい…」
「お前は俺が後輩に自分のものあげるのが嫌だと思ったからやめさせたんでしょ?」
「はい、」
「…俺も同じだし、、なんなら俺の方がその光景目の当たりにしてる回数多いんですが、?」
「はい、そうですよね…」
仁人の言葉ひとつひとつが突き刺さる。
その通りすぎてなにも言い返せない。
俺が苦い顔をしていると、仁人は作業する手を止めて上目遣いでじっと俺のことを見つめてきた。
な、なんだ?と警戒した瞬間、頬に柔らかい何かが触れる感覚がした。と同時に、
「…でも、好きだから聞いてあげる……。」
と下を向いたまま呟いて、そそくさと逃げるように太智たちのもとへ行ってしまった。
俺は頬を押え、先程の感触を思い出しながら呆然と立ち尽くす。
……後輩にものをあげるのは控えよう、、。
どうでしたでしょうか、、?
なんだか所々うまくいかなかったんですが、書いてて楽しかったです。(なら早く書け)
動画については分からないものがありましたらコメントください!
ではまた*˙︶˙*)ノ”
コメント
2件
クロックムッシュさん久しぶりに話を上げてくれてめちゃくちゃ嬉しいです。 最後の仁ちゃんがめちゃくちゃ可愛すぎました。 次の作品も楽しみにしています😊 後、リクエストがあったらリクエストしても大丈夫ですか?