main 紫 黄
sub その他4色
人外かつ兄弟の紫と黄が、軍人の4色と出逢う話。
-を振り返る話。
※人外が3人、人外と人間のハーフ1人
※兄弟設定あり
※『吸血鬼』自体の捏造あり
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? side
?「ッこっちなら大丈夫…、!!」
?「わか、った、!」
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No side
ここは、人外の集う集落。ヒトになれなかった、なり損ない達が作り上げた場所。
全ては数百年…もっと前かもしれない。それ程昔に、人間と人外間で戦争があったそう。
まだ人口が少なく、圧倒的に人数不利だった人外側は呆気なく敗北。森に封鎖された人外は、そこに集落を建てた。
これは、集落に産まれた吸血鬼の兄弟の話。
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? side
吸血鬼。それは、人外の中で1番多い種族。
血を吸う為の鋭い八重歯、夜の時間は腕力やらが強くなる。大蒜が苦手で十字架も苦手。夜に強い分、太陽に弱い夜行性。
最大の特徴は、蝙蝠に似た大きな羽だろう。
ヒトは周りと違う異色を嫌う生物だと聞いたが、人外もそうらしい。本質は同じと言う事か。
吸血鬼の俺と、数ヶ月差で産まれた俺の弟は所謂、異色であった。
お互い8歳になって、羽が生えて。
両親からは「どれ程立派な羽が生えるかしら。」なんて言われ、幼いながら俺らはそれの意味を理解していた。
吸血鬼の羽は頑丈で、こんな集落にとっては良い資材になる。育った段階で切り落として、どこかに売るつもりだったのだろう。
結果、俺らに生えた羽は誰も見た事の無い異常な物だった。
背中からは枝の様な物が生え、そこから俺は7色、弟は6色のひし形をした宝石の様な、キラキラした物がぶら下がって居た。
まだ幼くて、何も出来ない俺らは、出ては行けない森を出された。
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集落を追い出され、ヒトの住む街まで降りて来てしまった。
生えたばっかりで、羽の隠し方を知らない俺らは直ぐに人外だとバレて銃を向けられた。
羽はあっても飛び方なんて分からなくて、必死に弟の手を引いて逃げた。
風の噂で聞いた『人間と人外が共存する国』と言う所を目指して、走って。場所なんて知らないし、自分の居る国名さえ知らなかったが、逃げる以外の選択肢は残されていなかったから。
無知な俺らは僅かな希望を信じて、月を背に大地を駆けた。
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br side
br「ほんと今日は良い天気だねぇ、きんさん」
kn「ね、でもこんなに太陽が出てると弱っちゃうからそこは勘弁かな。」
br「あは、まぁ僕が守るし〜?」
kn「ありがと…w」
お昼寝日和の快晴。食材やら武器やらを買い出しに2人で出掛けた。今日は荷物も多くなりそうだし、こんな快晴にきんさん1人だと危ないからね。
ここ、白尾国は人間と人外の共存を目指す、と言う珍しい方針の国である。僕はそこの幹部、遠距離部隊長を務めている。隣を歩いているのはきんとき、同じく幹部で、医療部隊長。彼は人外で、吸血鬼な為太陽に弱く、万が一大人数に襲われたりでもしたら大変だという事で僕が付き添いな訳。
?〈は、っ_ぁ…ここ_大丈__う、?〉
?<_分…。ここ_ら誰_見な__ら、少__憩し_…>
何か話し声が聞こえる…が。スパイだったら早めに対象しなくては。
br「きんさん、話し声聞こえるよね…」
kn「うん…向こうの路地裏だね。」
路地裏を覗けば小さい子供が2人、肩を並べて地べたに座り込んで居た。
br「君達、どうしたの…?こんな所で」
?「ッ…ぁ、」
kn「…見た感じ、吸血鬼…にしては羽が違う?」
?「ころさ、ないで…おねがい」
あぁ、他の国から逃げて来た人外の子達…か。
kn「大丈夫だよ、この国は人外も人間も仲間だからね。」
?「!…俺らが目指してたとこ、?」
?「そう…本当にあったんだ、」
目指してた…か。人外を敵視している国は多いし、ここまで来るのは大変だったよね…。
br「う〜ん…君達、帰る場所無いよね…?」
?「ぁ、はい、」
br「なら僕らの家?軍?おいでよ。僕らこれでもこの国の幹部なんだ」
?「へ、いいの…?」
kn「良いよ? 悪い事はしないよ。俺、吸血鬼だし」
そう告げて、吸血鬼特有の羽を広げる彼を見て信用してくれたのか、こっちを向いて立って、歩いても後ろを仲良く着いてくる。後ろを確認しながら少しづつ家に帰る。
幸い買い出しは終わって帰り道だったのでそのまま帰って大丈夫。
あぁでも、この子達の服買わないと…汚れたままじゃ嫌だろうし。
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sh side
br『帰宅〜。報告があるから会議室来て〜』
いつも通り訓練場で銃やら短剣やらを練習していると、帰宅したらしいBroooockから報告が。
買い出し最中に何かあったのか?と在り来りな思考を巡らせ、いつもの緩い口調から急いでは居ないのか。とも思ったが待たせたくは無い。
ものの数分で着いた会議室を開けばBroooockまだ来ていなくて、きんときとNakamuが居た。
sh「Broooockは?」
kn「もうすぐ来るよ」
待てないと言うように足をぱたぱたと揺らすNakamuを横に、席に座っていれば扉が開かれる。
br「ごめ〜ん。この子達着替えさせてたら時間かかっちゃった」
そう言って入ってくるBroooockに続いて、2人の子供が入って来た。羽がある当たり人外らしいが、あんな羽見たことが無い。
br「え〜と、君達自己紹介出来る…?の前に僕達からかな」
ー自己紹介は長いので割愛ー
kr「…きりやんです、一応吸血鬼ですけど…この羽のせいで集落を追い出されました」
kr「こっちが弟…言っても数ヶ月差です。名前はスマイル。人と話すのが苦手です、ここに来るまで色々されたトラウマもありますし」
sm「よろしく、お願いします…、?」
吸血鬼…にしては見た事がない。俺は人間と人外のハーフだから、一時期集落に居た時がある。俺は一般的な蝙蝠みたいな羽しか知らない。
sh「その羽って元から?」
kr「元からですけど…」
kn「へぇ…俺見たことないや」
吸血鬼のきんときでさえ見たことないとなると、非常に珍しいのか、それ以外か。
br「?Nakamu、喋ってないけど…どうしたの?」
nk「その羽…」
sm「…?」
nk「めっっちゃ格好いいじゃん!?!」
…うん。なんか知ってた。Nakamuならそう言うよね。
nk「きんときの羽もめっちゃ綺麗だし」
kn「急に褒めんな」
nk「シャークんの反転目もすっごい格好いいし」
sh「…ありがと、?」
nk「…人外ってヒトには無い素晴らしさがあるのになんで嫌われてんだろ…」
…ちょっとテンションの落差凄くない?
sm「昔の名残り…かと、人外嫌いの親の子なら、そのまま育つから同じく嫌う…それが当たり前だからじゃないですか…?」
nk「なるほど…? てかてか、2人の羽って触っても良い奴?」
kr「ん、いいっすけど」
br「敬語も無くそうよ」
sm「わか……た」
nk「凄いひんやりしてる…」
sh「あ…本当だ」
ばたっ、
kn「おっ…と、」
急に2人が、何の前触れも無く倒れた。
ここまで来るのに溜まった疲労からだろう。
nk「とりあえず医務室で寝かしとこっか…」
kn「そうだね…」
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kr side
kr「そういえばそんな出会い方だったなw」
sm「ね、慣れすぎて忘れてた」
いやー、懐かしい。今じゃ俺が保護者みたいな立ち位置になったし、スマイルも全然打ち解けてるし。
nk「あの時は可愛かったのに…」
br「今じゃ2人ともツンデレになっちゃって…」
sm「ツンデレじゃねぇわ」
kr「お前はツンツンだろ」
sm「は?」
sh「喧嘩すんな?w」
kn「ほら、そろそろ解散するよ…書類溜まってるでしょ?NakamuとBroooock」
nk,br「いやだぁぁぁ…!!」
あぁ…引き摺られて行った…。
sh「w…俺も訓練戻るわw」
kr「じゃーな〜」
kr「あいつらに逢えて良かったよな」
sm「本当に。」
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最終鬼畜実況者スマイル・WT×最終鬼畜全部きりやん
↑皆さんお分かりですよね…。
吸血鬼んときは人狼RPGから、反転目のshさんはハーフにさせて頂きました。
nk&brはずっと前から人外と共存を望んでいた人間って言う設定ですぜ。
喉乾いたし今日早起きして眠いのでおやすみなさい。
なう(2023/08/25 02:45:37)
最後の方が駄文なのは眠いせいです。
コメント
1件
人形族の更新サボっててすいません ...全話書き終えてるのに投稿しないのが僕なんです。