(あー早く帰りてぇー)
周りの喧騒を他所に下心丸出しで話しかけてくる女子の相手も飽きてきたENTPはどのタイミングでこの飲み会から抜け出そうか考えを巡らす。
「なあ!」
「んあ?なに」
突然隣に座ってきた男が馴れ馴れしく肩を組んで来ることに若干の不快感を抱きつつ返事をする。
「いやあ前からENTPと話して見たいって思ってたんだよ!」
「へぇー?俺ら関わりあったっけ?」
「いーや全然!強いて言うなら教室が一緒の時があるくらいだなー」
それで一目見た時から気になってたんだよなあと人懐っこそうな顔で笑う。
「そうなんだ、因みに名前は?」
「そういや言ってなかったな!俺はESTP、よろしく!」
「お〜よろしく」
「おーい!ISTPお前も来いよぉー!」
「そんな大声で呼ばなくても聞こえる」
そう言いながら近づいできたのはESTPと違って大人しそうな男だった。
「今日の飲み会、先輩の奢りらしいからENTPももっと酒飲んどけよー!」
「この酒やる」
「あー…いや俺は」
「ほらほら」
そのまま勢いに負けて酒を飲んで意外にもこのふたりと会話が弾み、さっきまでの退屈が嘘だったかのように充実した時間を過ごした。
(ん、あれ…)
「それで○○がさー…ん?ENTPどうしたー?もう酔ったかー?」
視界がぐるぐると回る
(おかしいな、そんなに飲んだつもりはなかったんだけ、ど…)
…
……
「あー寝ちゃったかー、なあISTP」
「ああ」
──────────
「ん…あれ」
やべ、ここどこだ?もしかして酔った勢いで女の子とワンナイトラブでもしちゃった感じ?
ガシャ
「は?」
身体を起こそうとした時自分の両腕が手錠で拘束されていることに気がついた。
「お、起きたかー?」
「ESTP、何してんだこれ外せよ」
「まあまあ落ち着けって」
「落ち着いてられるかよ!」
「そう怒るなって」
「は、おい何して」
ベッドに乗り上げてきたESTPがENTPのズボンに手をかける。そんな気色の悪い行動すぐにでも止めたいが両手の自由が利かないためただ、困惑した表情でそれを見守ることしか出来ない。
「ENTP」
「あ、おいISTP!この酔っ払いをどうにかしっ…んッー!ぁ?」
何故かISTPは俺にキスをしてきた。しかもこれ舌が入って…
「んー!ッ、ぁ、んう」
「んん!ぅ、ぷは。あ、は?」
「ENTP悪いが大人しく抱かれてくれ」
「は?」
いや、は?え、何これドッキリかなんか?いやでもこんな悪趣味な…
「ふざけんな!誰が男なんかにヤらせるか!さっさとこの手錠を…」
「随分と煩い口だな」
再び口付けをしようとするISTPに俺は絶対に舌を入れられないよう口を固く結び抵抗する。
「おい、口あけろ」
「…」
「…チッ」
断固として口を開くまいとする俺の鼻をISTPは摘み唇を犬のようにペロペロと舐め回す。
(っくそ)
そんな攻防戦をしばらく続けていたが流石に鼻を摘まれているため息が続かなくなり、酸素を取り込もうとする少し口を開ける。だがそれを見逃すISTPではなかった。
やばい、そう思った時にはもう遅くISTPの舌は俺の口内に侵入しそのまま奥で縮こまる俺の舌を絡めとり深く長いキスをする。
「ん、んん!っは、ぁ」
「んー!ッあ、んう」
歯茎をなぞったり上顎を舐めたりと好き勝手に俺の口内を蹂躙する。
「っは、ぁ……んう!」
「んッ……ん…」
「ふ、は、ぁ…う、っ!?」
やっと唇が離れて酸素を肺に取り入れようとする。がそれが許されることはなく今度はESTPが待ちきれないとばかりに唇を奪われる。
(ヤバい!このままじゃヤられちまう)
それはなんとしてでも阻止しなければならない
「ッ」
「っ、てぇ…ENTPてば酷いことすんじゃん」
ESTPの舌に噛み付きこのふざけた行為を辞めさせようとする。
「あー、せっかくENTP処女だろうから優しくしてあげようと思ってたのに」
「は、俺を女扱いすんじゃッぁ…!?」
「ごめんごめん、冷たかった?」
突然尻にローションをぶちまけられ、その冷たさに鳥肌が立つ。
「まずは1本ね」
「ぇ?ぁ、っ…!」
中にESTPの指が侵入してくる。本来は排泄に使う場所に異物が入ってくる感覚が気持ち悪くて仕方がない。 なんとか抵抗しようと体を捻るがそんなことでこの状況が変わることは無情にも無い。
「あ、こらENTP暴れんなって」
「っく、ゔ、ぬけっよ!」
どうにか抜こうとして動かすもそれに気を悪くしたのかESTPは舌打ちをすると俺の尻を強く叩く。
「いっ……!」
そしていつのまにか指は3本に増えており、散々弄られた尻からはグチュグチュという耳を塞ぎたくなるような卑猥な音が部屋に響いていた。
「あ、う……っふ」
「ん、だいぶ解れてきたし入れていい?俺もう我慢できない」
そう言ってESTPは指を引き抜き、そしてそのまま俺の足を肩に乗せ己の陰茎を押し付ける。
「ま、待て!これ以上はシャレにならなっ…」
「でもENTPのここは早くいれて欲しいって言ってるぜ?」
そう言ってグリグリと先端だけで浅い所ばかりを刺激されるもどかしさに勝手に腰が揺れる。
「ぁッ…」
「ほら、やっぱり欲しいんじゃん」
(違うこれは体が勝手に、)
「や、だ……やめッろ!」
必死に抵抗しようと体を捩るもそれすらも敏感な今の身体には毒にしかならない。
「ほら、もう諦めろって」
そう言ってESTPは一気に奥まで貫く
「あ゛っ!ゔぁ!あ、あ゛!!」
突然の衝撃に視界がチカチカと点滅している
「あ、ゔ!い、あ゛あぁ!!」
襲い来る快楽に言葉を紡げない。頭も上手く回らずただただ喘ぎ声をあげるだけになってしまう。
「やべえ、気持ちいい」
「ぁ…っ、う、勝手に俺の体で気持ちよくなってんじゃ、ねえ」
「お?なんだまだそんな口きく元気あんの」
そういって激しく打ち付けられる
「あ゛っ、やば……うぁッ……」
あまりの激しさに意識を飛ばしそうになるが強すぎる快楽に直ぐ引き戻される。その繰り返しにだんだんと限界が近づく。
「ぁっ…?」
「ENTPっ…俺も気持ちよくしてくれよ」
髪を捕まれ枕に沈めていた顔を無理やり上にあげられる。
「舐めて」
「あ゛、まっ……ぁう」
「ISTPが仲間外れは嫌だってwほら舐めてやれよ」
「ん、うごく、な…ぁ゛」
「ENTP…」
「ん、ぅ……」
半開きになった口に無理やりISTPの物をねじ込まれる
「ぉ、ぅ゛」
喉の奥まで突かれ吐きそうになるがそれを何とか堪える。そしてそれと同時にピストンも再開されまた快楽に流されてしまう。
「ん、んん!ふ……ぅ!」
「そう、舌使って」
「ん、ぅ゛」
(コイツ、噛みちぎってやろうか…)
「は〜絶景」
ピストンの度に陰茎が口蓋垂を擦り苦しいはずなのにそれすらも気持ちいいと思ってしまう自分に嫌気がさす。
「ふッ……そろそろ出すぞ」
そう言ってESTPはラストスパートをかけるようにさらに激しく熱をぶつける。
「ENTP、俺もイきそう」
「ん゛っ!?」
チンコを喉の奥まで突っ込まれまるでオナホのように扱われる。そして上からも下からも熱いものが流れ込んでくる感覚と共に自分も果てる。
「あ゛ッ!ぁ……う、っ!」
口からISTPの物が引き抜かれ口いっぱいに広がる苦味と一気に流れ込んできた空気に噎せる。
「ゴボっ、!ぉ、ぇ…」
ボタボタと口からISTPの精液が溢れ落ちベッドのシーツを汚していく。
「はぁ…ENTPお前才能あるよ」
そう言ってESTPは陰茎を引き抜く。そしてそのままなんとか息を整えようと呼吸をしていると今度はISTPが覆いかぶさり休む暇もなく挿入してくる。
「あ゛!?まて!いまイったばっかぁ!」
しかしそんな言葉など気にもとめずガンガンと腰を打ち付けてくる。
「やば……ENTPのナカ名器じゃん」
「んッ!あ、っう……ふざっけんなぁ……!」
あまりの激しさにまた頭が真っ白になる
「あ、ぁ……んん!!」
「おいおいISTP、がっつきすぎだって」
口ではそう言ってるESTPだが止めようとする様子は全く無い。ISTPは俺の腰を手跡が残りそうな程掴み思いっきり奥まで己の欲を打ちつける。
「お゛っ!あ、やば……んゔ!」
奥を突かれる度に自分の陰茎からは先走りが飛び散る
「ん、ぁ゛……っふ!」
「あー、えっちなENTP見てたらまた勃ってきたわ」
そんな巫山戯たことを抜かしながらESTPは俺にキスをする。さっきまでとは違って優しいキスにどこか心地良さを覚えてしまう自分に戸惑う。
「ん、んん……ふ」
(こんな、強姦魔共に……)
しかしそんな思いとは裏腹に体馬鹿正直に快感を拾ってきてしまう。
「ん…ENTPキス好きなの?」
「っ…すきじゃ、ない」
「そんなトロ顔で言われても説得力ねーよ」
そう言ってさっきよりも深いキスを落とされる。舌先が絡み互いの唾液が混じり合う。飲み込みきれなかったもはやどちらのものかも分からない唾液が口の端から溢れ出ているのが酷く艶かしい。
「ん、んん!っふ……ぅ!」
「っ、ENTP…!」
「ぁ……っう、ひッ……」
「こっちにも集中しろ」
「あ゛ッ!お゙、っ……んゔ!」
(やば、い…なんかへんなの、くる)
「っ、締め付けすご……もうイきそう?」
「あ゛っ!ゔぁ!やばぃ……ん゙ぅ!!」
「うん、一緒にイこうな」
ラストスパートをかけるようにいっそうピストンが激しくなる。
バチュン!!!
「ひ、ぅあ゛〜!?」
「あれ、ENTP出さずにイッた?」
「うそまじ、メスイキしたの?」
「ぁ……う、はぁ……あ?」
頭がふわふわして何も考えられない。ただ気持ちよくて幸せでこのまま寝てしまいたかった。もうどうにでもなれと思い意識を手放そうとするとグイッと腕を捕まれ上体を起こされた。そしてESTPに後ろから抱きしめられる。
「な、ENTP俺ももう一回」
「ぅ…」
「!?」
「ENTP…」
ボロボロと涙がこぼれて止まらない
「もう、いやだ…ぁ」
「あ〜ENTPごめんなー」
「…」
ISTPに頭を撫でられる
「でもそれ」
「…」
「?」
「「逆効果だから」」
「ぁ…」
俺はケツの死を覚悟した
コメント
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テラーノベルでこんな語彙力のある小説書いてる方見つけれて嬉しすぎます、、、
めっちゃ癖にぶっ刺さった、読んでる時にゾクゾク止まらんかったし、特に泣くとこ
やばいめっちゃ好きです🤦🏻♀️