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キューピットな若井さんが頼もしい!それにしても藤澤さん の怒る時が無表情・話さない・笑わないって一番怖いやつじゃん!ツッコミヾ(=д= ;)ウォーイ
仕事が終わり解散となって、若井が涼ちゃんに声を掛ける。
「涼ちゃんお疲れ様!今日ちょっと元貴借りるね」
「···お疲れ様でした」
そういうと無表情で帰っていく涼ちゃんを見ながら隣で若井が思わず身震いしている。
「こわぁ···話さない笑わない涼ちゃんってこわぁ···」
「もう俺倒れそう」
「早く仲直りしろよ···俺もキツイわ。ほら話聞くからいこ」
人に聞かれたくないし、と若井の家にお邪魔した俺は昨日の出来事を洗いざらい全部話した。
「まぁ、元貴が悪いわな···」
「ですよね···」
「涼ちゃんってさ、たまに俺に言ってたんだよね。元貴ってあの人といる時すごく楽しそうだよね、とか他の人と出てる雑誌とかみてはお似合いって感じだよね、とか。別に怒ってるとか愚痴とかじゃなくて···あんな風でさ、結構寂しかったり傷ついてたんじゃないかな···あんま見せないけど」
そんなの初耳だ。
いつだって涼ちゃんは俺が誰と仕事してたってすごいね、素敵だねって笑って褒めてくれてくれるばっかりだったから。仕事であんまり会えなくても僕も頑張るねって言うだけで寂しいとか辛いなんて言わなかった。
「そんな···今まで言わなかったよ···」
「そりゃあんなに大好きでやっと付き合えたっていうのにそんなの言って嫌われたら、とか思ってたんじゃない?それなのに捨てちゃえば、はちょっとヒドイかもなぁ 」
「···酷いよ、俺。どうしよう、どうやって謝ろう···許してくれるかな··· 」
「ってか大好きだからそんなこと言っちゃったんだってちゃんと伝えなきゃ。そこが大事でしょ?元貴がどれだけ涼ちゃんが好きか伝えなきゃ」
若井の言う通りだ。
涼ちゃんにちゃんと伝えなきゃ。
「ちょっと涼ちゃんと話してみる。絶対に涼ちゃんは元貴のこと捨てたりなんかしないよ、何があっても」
「わかいぃ〜···」
まかせて!という若井は早々に帰っていった。
どうか、早く涼ちゃんと仲直り出来ますように。せめて話だけでも聞いてくれますように、と俺は願った。