「このベッドも本当良いなーやっぱつぼ浦のセンスすごいわ。」
「まぁな、俺にかかればこんなもんすよ。」
「電気消すぞ、おやすみ。」
「へーいおやすみ。」
今日は寝るのも一緒に、とベッドに入った。しかし寝付きは良いほうのつぼ浦が珍しく30分近くモゾモゾと動いている。
「どうした、寝れない?」
「んー…なんか…」
「夕方まで寝たもんなwどうする?起きてなんか飲む?」
「アオセンは眠くないの?」
「まだそんなにね。」
「じゃあ起きる。」
暗闇の中手探りでまだ慣れない廊下を進む。危うく壁に正面衝突しそうになった。
「電気電気…あった。飲み物持ってくよ、何飲む?」
「んーなんか甘めのやつ。」
「はいよーなんかつまむもんも持ってくか。」
「あ、コタツ入ろうぜ!」
「コタツは暑くないか?w」
「もう遅い、座っちまった。」
飲み物とスナック菓子を持って来た青井がやれやれと座椅子に座る。
「あざす、アオセン酒すか?」
「まぁたまにはね。」
「俺にはダメって言う癖に…」
「お前のあの酔っぱらいぶり見たら誰でも止めるわw」
「別に平気だって言ってるのに…ちょっと飲みたい。」
「ほんとにちょっとだぞ?そっちも少しちょーだい。」
談笑しながら穏やかな時間を過ごす。畳の香りが一層心を落ち着かせた。
「このスペースも良いなー。日本にいた時畳の部屋でずっと過ごしてた訳じゃないのに、今いたらすごい落ち着くな。」
「人間そんなもんすよ。毎日食ってた訳じゃ無いのに和食恋しくなるし。」
「つぼ浦は日本帰りたいなーとかは思わないの?」
「まぁたまに旅行行ってるしそれで満足かな。こっちに慣れすぎたからなー俺が日本で警察なんか絶対できねぇ。」
「それは俺もそうだな。叔父さん?は元気なの?」
「元気なんじゃないすか?たまにメルマガ送られてくるし。どっかで生きてはいる。」
「薄情だなw叔父さんに憧れてこの街来たんじゃなかったっけ?」
「憧れて…まぁ最初はそうだったんだけどなw」
いつの間にか外が明るみ始めていたがそれにも気付かずくつろいでいた。居心地が良すぎて、コタツの魔力に囚われて動く事ができない。
「そういえばさ、俺達そろそろ呼び方なんとかしない?」
「呼び方?なんの?」
「お互いを呼ぶ時さ、ずっとつぼ浦だとなんか嫌じゃない?」
「俺は別に気にしないすけど。じゃあラダセン?」
「センは必須なの?w」
「じゃあらだお?らだおさん?らだおくん?…いやムリムリ。」
「そうなんだよなー俺も匠はしっくり来ないんだよなぁ…つぼ浦…つぼ…なんか俺だけの呼び方ほしい。」
「そんなワガママな…でも思い付かないんでしょ?アオセンはアオセンとラダセンどっちが良いの?」
「その2つならどっちでも。」
「じゃアオセンだな。アオセンはアオセン。」
「言い出したけど俺もつぼ浦はつぼ浦なんだよなー。」
「じゃあそのまんまで良くないすか?」
「お前が良いならそれで良いか。…ふぁ〜ぁ、流石に眠くなってきた。」
「俺も眠いけど動く気になれねぇ。どうにかしてくれ。」
「しょうがないなぁ、よっと…ほら手。」
「ん、よいしょっと。うぁっ!?」
座っているつぼ浦を引っぱって立たせるとバランスを崩して抱きついてきた。
「お前身体あっったか。もう相当眠いだろ、言ってよ。」
「だっていっぱい話したかったから。」
「そっか、可愛いな。でもこれからは毎日一緒なんだよ?好きな時にいっぱい話せるし一緒にいれるよ。」
「そっか、そうだよな。へへっ。」
嬉しそうにはにかむつぼ浦の瞼が閉じ切る前にベッドに寝かせた。
コメント
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なんでこんなにつぼ浦可愛いの反則級でしょ!!! 主様のお話好きすぎて…💞💞 夢小説の沼にハマってしまった…💞 ありがとうございます🥹💗 青井とつぼ浦大好きになってしまった…💞 ありがとうございますっ!!!