「掃除なんてしてる場合じゃなかった!」
バタバタと急いで美和子と会うための支度にとりかかる。
さっきまでこの家に太一くんがいたということもあって、1時間も前に届いていた美和子からの連絡に気付かなかった。
その内容は
家まで迎えに行く
というもので、少し早めに出たのだとすれば、もう来ていてもおかしくない。
もしかして待たせてしまっているのかと、慌てて窓の外を確認する。
家の前に美和子本人も美和子が乗る愛車も見当たらず、待たせてなくてよかったとほっとしたが、どちらにせよ、今から準備をするのだから、約束の時間を過ぎてしまうと思った私は、美和子へ電話を掛けた。
するとワンコールが終わるより前に「あ、一花」という美和子の声が聞こえた。
「ごめん!美和子、私、今日の約束すっかり忘れてて――」
「ああ、全然大丈夫だから気にしないで♪」
まるで、電話がかかってくる前から要件が分かって*******************
*****************************
**************
************
**************
***********************
*****************
********************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!